犬が「塩対応」してくる理由
愛犬の態度が普段よりも素っ気ないと感じたときには、何か理由があるのかもしれません。
ここでは、犬が飼い主さんに「塩対応」をするようになったときの理由や原因を考えていきましょう。
1.疲れている、体調が悪い
いつもは飼い主さんの呼びかけに喜んで応じる犬が、素っ気ない態度を見せるときは、身体的な理由が隠れていることがあります。
よく遊んで体が疲れていたり、睡眠不足で休みたかったりといった理由で、飼い主さんから遊びや散歩に誘われても喜ばなかったり、塩対応したりすることがあります。
また、体に不調を抱えていて素っ気ない態度になってしまうこともあるでしょう。そういったとき、長時間寝ていたり食欲や排泄にも異変が見られたりする場合は、体に怪我や病気が隠れている可能性を考えてみてください。
2.静かにゆっくり過ごしたい
飼い主さんが大好きでかまってもらうことをうれしいと感じる犬でも、いつでもどこでも同じ気持ちでいるわけではありません。
犬にも犬なりの気分やペースがあるので、それを乱されるようなかまわれ方をしたときには素っ気ない塩対応になってしまってもおかしくないでしょう。
性格的にマイペースであったり独立心が強かったりする場合、自分がかまってもらいときは飼い主さんに寄っていくものの、そうでないときは冷たい対応を見せることが少なくないのです。
愛犬をかまうときにも、犬の表情や態度を見て、必要以上にかまいすぎたり強引なコミュニケーションになったりしないように注意してあげましょう。
3.いいことがないと思っている
飼い主さんに呼ばれたり話しかけられたりしても、犬が塩対応で冷たい態度をとるときは、飼い主さんに対して「期待できない」と思っている可能性があります。
名前を呼ばれたときに、大好きな飼い主さんに遊んでもらったりおやつをもらったりすると、犬は呼ばれることに喜びを感じます。そのため、呼ばれるたびに「またおやつ(遊び)かも♪」と思って喜んで駆け寄ってくるでしょう。
しかし、名前を呼ばれただけで何もいいことがなかったり、名前を呼ばれて叱られたりすることが続くと、犬は飼い主さんに呼び掛けられることに喜びを感じなくなります。そうしているうちに、犬は飼い主さんに対して塩対応になってしまうことがあるのです。
4.飼い主を信頼している
体調不良や精神的な不満から、飼い主さんに対して塩対応になる犬もいますが、必ずしもはっきりとした原因があるとは限りません。
犬が飼い主さんのことを信頼していて、どんなことがあってもそばにいてくれる存在だと認識している場合、素っ気ないような態度になってしまうことがあります。
リラックスして落ち着いているということですが、一見すると「塩対応」にも感じられるので、犬に表情や普段の様子から気持ちを読み取って判断するようにしましょう。
愛犬に冷たくされる人の特徴や主な原因
愛犬に「塩対応」されるようになったとき、飼い主さんの行動や態度が原因となっている場合があります。
犬から冷たくされがちな人の特徴を知り、良好なコミュニケーションを取るための参考にしてください。
強引なスキンシップをする
犬は基本的に飼い主さんになでられたり、かまってもらったりすることが好きです。信頼できる相手とのアイコンタクトやスキンシップは、犬に幸福感や安心感を与えるとも考えられています。
しかし、犬の都合や気持ちを考えない飼い主さん本位のスキンシップをくり返すと、犬は飼い主さんとの関わりを喜ばなくなることがあります。
飼い主さんが近づいたりなでたりしても、逃げていったり素っ気ない態度を取ったりする場合は、普段のスキンシップの仕方が原因となっているかもしれません。
叱ってばかりで褒めない
普段愛犬と関わるときやしつけをするとき、叱ることが多くほめない飼い主さんに対して、犬は塩対応になることがあります。悪い面だけを叱られ、正しい行動をしていてもほめられないのであれば、犬は飼い主さんに対する信頼や期待を持たなくなってしまいます。
飼い主さんから声をかけられたときなどに、犬が期待を込めたまなざしを向けたり、愛情表現をしたりするようになるためには、日頃から飼い主さんも同じような接し方をしなければなりません。
犬をからかう
愛犬の反応が可愛くて、ついついからかうようなことをしてしまう飼い主さんもいるのではないでしょうか。
愛情に基づいたちょっとしたいたずらであれば問題ない場合もありますが、犬は驚かされたり笑われたりすることで傷ついてしまうことがあります。
愛犬の信頼を失わないためにも、必要以上の驚かせたりからかって笑ったりするようなことは、できるだけやめておいた方がいいでしょう。
まとめ
犬が飼い主さんに対して、素っ気ないような「塩対応」を見せるときは、体調や気持ちの面で何かいつもとは違うことが起きている可能性があります。
性格上、あっさりとした関わりを好む犬もいますが、いつもは甘えん坊な犬が塩対応になったときは、心身の健康状態をチェックしてあげるようにしてくださいね。