犬が突然攻撃的になる理由
犬には、動物としての本能の一部分として、攻撃性が残っているとされています。人間と暮らすようになったことで、攻撃性は低くなったと言えますが、ゼロではありません。
なんらかの刺激やきっかけがあり、強い感情を持ったとき、攻撃的な一面を見せることがあります。突然攻撃的になることもあります。
飼い主にとっては、ある日突然、愛犬の性格が変わってしまったように感じられ、不安になることがあるかもしれません。
そこで今回は、犬が突然攻撃的になる理由について解説します。過度に不安にならず、愛犬の気持ちを最優先にして対応しましょう。
1.恐怖を感じたから
犬は恐怖を感じたとき、突然攻撃的になることがあります。
以前怖い思いをしたときと同じ状況に立たされたとき、また同じ思いをするのではないかと感じ、突然攻撃的になるのです。今の状況から逃れたいと考えています。
2.嫌なことから逃れたいから
嫌なことから逃れたいとき、犬が突然攻撃的になることがあります。
怖がりなこともありますが、些細なことにも敏感に反応してしまうなど、神経質な一面があるのではないかと思います。逃れたい気持ちから反射的に突然攻撃的になることがあるのでしょう。
3.痛みに耐えているから
痛みに耐えているとき、犬が突然攻撃的になることがあります。
体の内部に痛みがあるとき、外部に痛みがあるとき、触れられたくないという気持ちから突然攻撃的になることがあります。
触れられたことでさらに強い痛みを感じ、反射的に突然攻撃的になることもあるでしょう。どこに痛みがあるのか、はっきりと分かるよう、全身をチェックしてあげる必要があります。
4.独占したいから
独占したいとき、犬が突然攻撃的になることがあります。
おもちゃに手を伸ばそうとしたとき、食事中の犬の横を通り過ぎようとしたとき、おもちゃやごはんへの独占欲から突然攻撃的になることがあります。
唸り声を上げる犬もいますが、突然攻撃してしまう犬もいます。
5.パニックに陥っているから
パニックに陥っているとき、犬が突然攻撃的になることがあります。
雷の音や地響きに恐怖心を持つ犬がパニックに陥り、自身の心を上手くコントロールすることができなくなり、慰めようとする飼い主に対して、突然攻撃的になることがあります。
パニックに陥ったことで、自身を攻撃してしまう犬もいます。しっぽを追いかけ回したり、捕まえたしっぽを強く噛んでしまったりすることがあります。
犬が突然攻撃的になることを改善する方法
上記のような理由から、犬が突然攻撃的になることがあります。
では、そのような状態から愛犬を改善する方法はあるのでしょうか。
日向ぼっこをさせる
突然攻撃的になることがある犬には、日向ぼっこをさせてみましょう。
オキシトシンやセロトニンなどのいわゆる「幸せホルモン」が分泌されやすくなります。乱れた自律神経が整えられたり、心のバランスが整えられたりします。
日向ぼっこは、まだそれほど日差しの強くない「朝」がおすすめです。日向ぼっこをしながら朝のお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
犬の不安や恐怖を刺激しないこと
不安や恐怖を感じない犬はいません。しかし、飼い主が刺激を与えてしまっている可能性もあれば、適切に対応できている場合もあります。
犬が不安や恐怖を感じているとき、「大丈夫だよ」「痛くないよ」「怖くないよ」「いい子にするんだよ」などの言葉をかけることは、あまり相応しくないと言えます。飼い主の緊張感や不安も伝わってしまうでしょう。
犬が楽しく過ごしているときと同じように声をかけ、接してあげられることを続けるうちに、同じ状況にも不安や恐怖を感じにくくなり、突然攻撃的になることが改善されていくでしょう。
まとめ
犬が突然攻撃的になる理由を5つ解説しました。
- 恐怖を感じた
- 嫌なことから逃れたい
- 痛みに耐えている
- 独占したい
- パニックに陥っている
愛犬が突然攻撃的になることがあれば、それはどんな状況であるときなのか、どのような刺激を受けたからなのか、どんなタイミングなのかなどを把握しましょう。改善のきっかけにできるはずです。