『待て』は基本のコマンド指示!さまざまな場面で必要に
皆さんは愛犬にコマンド指示を覚えさせていますか。「おすわり」や「ふせ」など、さまざまなコマンド指示がありますよね。
中でも「待て」は基本中の基本です。愛犬が興奮状態に陥ったときに落ち着かせるために使ったり、散歩中に一時停止する際に使ったりと多くの場面で活躍します。
また、「待て」に限らず、コマンド指示は遊びの延長線上で行い、褒めるまでをセットにするため、犬と飼い主の信頼関係を強めるきっかけにもなります。
愛犬を苦しめてしまうストレスを与える『待て』のやり方
「待て」は基本の指示動作ですが、誤った指示の出し方は愛犬を苦しめてしまうことも…。ここでは犬が苦痛に感じる『待て』のやり方を紹介します。
1.必要以上に長く「待て」をさせる
犬にとって「待て」は、30秒以内がちょうど良いとされています。必要なとき以外は必要以上に長く「待て」と指示してしまうと、犬にとってストレスになることも。
「いつまで待てばいいの」「まだダメなの?」と不要なストレスを与えてしまい、指示動作に応えることが苦痛になってしまうため、基本的には短時間(10〜30秒)にとどめましょう。
2.ご飯を前に「待て」をさせる
ご飯を前に「待て」させる飼い主が多いと思いますが、実は犬にとって食べ物を前に待つことが、最もストレスに感じると言われています。
あまり長く待たせ過ぎてしまうと早食いの原因にもなるので、ご飯を前に「待て」させる時は5〜10秒程度にとどめるようにしましょう。
3.大きな声で「待て!」と指示する
指示を出そうと意気込むあまり、大きな声で「待て!」と勢いよく指示を出していませんか。大きな声で指示を出してしまうと、目の前にいる愛犬はびっくりしてしまいます。
出し方によっては単純な指示であっても、威圧感を覚えて不安や恐怖を感じることもあるので、なるべく落ち着いたトーンで指示を出すようにしてください。
4.短時間に何度も「待て」をさせる
短時間に何度も「待て」と指示を出してしまうと、「何回やればいいの?」「もうやりたくないんだけれど…」と指示を出されることそのものにストレスを感じるようになってしまいます。
一度「待て」ができたら褒めて終わらせるなど、愛犬の気持ちに配慮したトレーニングを行いましょう。
正しい「待て」のやり方は?ポイントを押さえよう
では、犬に「待て」を出す時、何を意識するべきなのでしょうか。
- 「待て」をする時間は最長1分
- 食事前の「待て」は10秒程度にとどめる
- 優しい声で「待て」と伝える
- しっかりアイコンタクトを取る
- きちんとできた後はたくさん褒める
犬がストレスを感じない程度に「待て」を行うのがポイントです。
また、しっかり待てた時は褒めてあげたり時々ご褒美を与えたりして、指示に従うことに対してポジティブな印象を与えましょう。
まとめ
いかがでしたか。普段、何気なく行っている「待て」というコマンド指示は、指示の出し方を間違えるとストレスを与えてしまいます。愛犬を苦しめないよう、正しいポイントを意識してコマンド指示を出しましょう。