犬を日中に散歩させるのが危険なのは何月から?
犬を日中に散歩させるのが危険なのは「6月頃から」と言えます。
『犬は外気温が22℃以上、湿度が60%以上のときに熱中症になりやすい』とされています。
九州の南部で暮らす我が家では、5月末の時点で、日差しのない曇りの日でも外気温は22℃を超えます。湿度は晴れの日で40%~50%、雨の日には70%を超えます。日差しのある晴れの日であれば、外気温は26℃を超える時間帯があります。
熱中症になるリスクが高いという観点からでは、犬を日中に散歩させるのが危険なのは、6月頃からと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、お住まいの地域によって、6月の外気温には、どれくらいの差が生じるのかを比較してみたのですが、大差はないように感じられます。しかし、どの地域でも日中は外気温が22℃を超えるため、犬を日中に散歩させるのは危険だと言えます。
《日本各地の2023年6月の最高気温と最低気温の比較》
北海道札幌市:6月27日が最も高い31.2℃、6月3日が最も低い16.4℃
東京都心(大手町):6月29日が最も高い33.8℃、6月9日が最も低い22.2℃
大阪府大阪市:6月29日が最も高い33.3℃、6月2日が最も低い22.0℃
福岡県福岡市:6月27~6月29日が最も高い31.2℃、6月8日が最も低い22.2℃
沖縄県那覇市:6月30日が最も高い32.3℃、6月14日が最も低い25.8℃
暑い日に犬を外出させるリスク
では、暑い日に犬を散歩等で外出させた場合のリスクはどの程度なのでしょうか。排泄や運動不足解消のために…と、暑い時期に無理に外出してしまう危険性を確認しておきましょう。
熱中症になる
暑い日は、室内でも室外でも、犬が熱中症になるリスクが高くなります。
犬が涼しい場所を求めて自由に移動することができる状態であれば良いのですが、クレートやキャリーバッグやペットカートに入っている場合、体温調節が難しくなるでしょう。
犬の暑い日の外出で最も熱中症になるリスクが高いのは車内です。ほんの数分が命取りと言っても過言ではありません。
肉球に火傷を負う
暑い日に犬を外出させると、肉球に火傷を負うリスクが高まります。
外気温32.6℃の中で地面の温度を測定したあるサイトのデータでは、土の地面の表面温度が37.8℃、コンクリートの地面の表面温度が44.3℃、アスファルトの地面の表面温度が56.8℃でした。
また、別のサイトの調査データによると、炎天下の場合、芝生の地面の表面温度は40.6℃を超えることがあるようです。
そのような高温の地面を直接散歩させると考えたら、愛犬の肉球への心配は自然とわきでてくるのではないでしょうか。
日焼けする、皮膚炎になる
暑い日に犬を外出させると、日焼けしたり、皮膚炎になったりするリスクが高まります。
紫外線は犬の皮膚にも悪影響を及ぼします。一度に大量の紫外線を浴びた場合では、日焼けをすることがあり、「日光性皮膚炎」になることがあります。
日光性皮膚炎は、主に鼻の周りに起こります。皮膚に赤みが見られたり、脱毛が見られたりすることがあります。悪化すると、腫れたり、腫瘍ができたりすることもあります。
強い紫外線を過剰に浴びてしまった場合、稀ではありますが、ガン化してしまうこともあるとされています。
まとめ
犬を日中に散歩させるのが危険なのは「6月頃から」と言えます。犬が熱中症になりやすいとされている「外気温が22℃以上、かつ湿度が60%以上」のときは、最も注意してください。
暑い時期になったら、気温が最も高くなる時間帯の午前11時~午後3時に犬を散歩させるのは避けた方がよいでしょう。
一方、1日の中で最も外気温が低くなるのは「夜明け前」です。夏季では午前4時~午前5時頃でしょうか。我が家では、6月の朝の散歩は午前5時に家を出ますが、日差しを浴びると暑いなと感じられます。愛犬たちのパンティングも荒くなってきたなと感じています。
蒸し暑くなる季節の散歩も健康と安全を第一に楽しみましょうね。愛犬だけではなく、飼い主のみなさんの熱中症対策も忘れずに♡