犬が「お利口すぎる」場合の悩み事
今回は、犬が「お利口すぎる」場合の悩み事をご紹介します。愛犬が賢すぎると次のような困り事が起きてしまうようです。
1.イタズラが巧妙
お利口すぎる犬がするイタズラは、巧妙になりがちです。
飼い主さんが隠している物を探し出して遊んでしまったり、高い場所に置いた食べ物を驚くような方法で取って食べてしまったり…。「犬なのにそんなことができるの!?」という行動を取るため、飼い主さんと知恵比べのような状態になることも多いようです。
しつけをしていても、犬は好奇心や食欲に負けてイタズラをしてしまうこともありますので、愛犬から目を離す時には気をつけましょう。
2.飼い主の行動や心理が見抜かれる
知能が高い犬は飼い主の行動や心理を見抜き、先回りをしたり、自分の思い通りになるよう誘導したりすることがあります。
例えば、飼い主さんがいつもと違う行動を取ると「出かける気だ」と早い段階から気づいて落ち着かなくなってしまったり、おやつを食べている飼い主さんの側で「僕のこの表情が好きなんでしょう?」とわざと可愛い顔をしておねだりをしたりするようです。
賢い犬の洞察力の高さに、人間の方が驚かされてしまうでしょう。
3.退屈を感じやすい
お利口な犬ほど「退屈」を感じやすいといわれています。
刺激が少ない日常が続くと賢い犬はストレスを感じてしまい、問題行動を起こしたり体調不良になることもあります。
愛犬が退屈しないように、飼い主さんはまめにお出かけに連れて行ったり、新しい遊びを教えたりしなくてはいけないため、少し大変かもしれません。
4.飼い主以外に反抗的になる
お利口すぎる犬の中には、飼い主に従順すぎるあまり他人に対して反抗的になることがあります。
たとえ家族であっても、「この人はご主人のように頼れない」と判断すると指示に従わなかったり、時には唸るなど威嚇をすることもあるでしょう。
知能が高い犬は、自分と向き合ってくれる人のことは信頼しますが、可愛がるだけの人や無関心な人には懐かないことも多いのです。
「お利口すぎる」犬の育て方のコツ
愛犬がお利口すぎる場合は、育てる時に次のことを意識しましょう。
信頼される飼い主を目指す
飼い主は常に落ち着き、頼りがいがある主人になれるように意識してください。些細なことで騒いだり、犬に振り回されてばかりいると頼りないと思われてしまいます。
また、一貫したしつけをすることも大切です。飼育書やネットの情報に振り回され、しつけの仕方をころころと変えてしまうと犬から信頼されなくなってしまいます。愛犬に合った方法をよく考え、辛抱強くしつけをするようにしましょう。
愛犬の性格を理解する
愛犬がお利口すぎて手を焼いてしまう時には、犬の性格を今よりも理解するようにしましょう。犬は性格に個体差が大きい動物ですので、目の前にいる愛犬をよく観察して理解するようにしてください。
今どんなことを考えているのか、どんなことに興味を持つのかなど、愛犬の気持ちに寄り添えば、愛犬が求めていることが分かるようになるはずです。
適度な刺激を与える
知能が高い犬は退屈しやすいので、飼い主が意識して良い刺激を与えるようにしましょう。
知らない場所に出かけてみたり、遊び方を工夫したり、新しい芸を教えるなど愛犬が退屈しないように努力してみてください。そうすれば好奇心が満たされ、犬も満足してくれるはずです。
まとめ
お利口な犬は覚えが早く、飼い主にも従順になることが多いです。「お利口すぎる」場合は少々困惑してしまうこともあるかもしれませんが、それも対応の仕方によって克服できるはずです。
しかし、しつけのやり方を間違えると、賢すぎるが故に問題行動を起こしてしまう可能性もあります。
愛犬の知能に合ったしつけを行い、愛犬から信頼してもらえるような飼い主を目指しましょう。