犬にとって適切な睡眠時間はどのくらい?
私たち人間と同様に犬にとっても、あらゆる疲れを取り回復させる睡眠時間は重要です。しかし、適切な睡眠時間が大きく異なります。
人間は適切な睡眠時間が7〜8時間だと言われていますが、犬にとって適切な睡眠時間は12〜14時間です。ただし、犬は浅い睡眠を繰り返していることも多いので、1日の睡眠時間を総合して考慮します。
この基準よりも大幅に睡眠時間が足りていないと感じる場合は、愛犬が睡眠不足に陥っている可能性が疑われます。
犬の睡眠時間が足りないときのサイン4選
犬が睡眠不足に陥っている時、どのような症状が起こるのでしょうか。ここでは、犬の睡眠時間が足りないときのサインを紹介します。
1.食欲がなくなる
犬は睡眠時間が足りないと、さまざまなことに対して気力が失われてしまいます。動物にとって最も大事な食事ですら、「食事を摂る気力はない」と食欲が失せてしまうのです。
最近、愛犬の睡眠時間が少ない気がすると感じている時、愛犬の食欲も減退しているようならば、栄養失調や睡眠不足によって体調不良を招く恐れがあります。
早めに睡眠不足を解消し、しっかり栄養を取って適切な運動も行えるように改善していかなければなりません。
2.体力が落ち遊びや散歩を短時間で終わらせる
睡眠不足に陥ると、人間と同じように体力が回復されないため、日中の活動に支障が出ます。体力が落ちることで、遊びや散歩を短時間で終わらせようとする様子を見せ始めるでしょう。
犬によって元々持っているスタミナや運動量は異なるため、日頃の愛犬の運動量や体力を考慮して、体力が落ちているかどうかを判断してください。
3.表情が暗くぼーっとしている時間が増える
睡眠不足で体力や気力も落ちるため、起きている間の表情が暗くなったり無表情な時間が増えるといった変化が見られる犬も多いでしょう。
また、名前を呼んでも反応が薄いなど、ぼーっとしている時間が増えるのも特徴的です。どこか無気力にだらんと床に伏せている状態が続いている場合は、注意しましょう。
4.問題行動が増える
睡眠不足によって情緒が不安定になり、イライラしてしまうといった変化も起こりやすいです。ストレスを発散するため、イタズラや破壊行為、無駄吠えといった問題行動に移します。
ある時期から突然問題行動が増えたと困っている場合は、まずストレスを解消してあげることが大切です。生活スペースを安心して過ごせるような環境に整えてあげたり、睡眠不足であれば寝床環境を整えてあげると良いでしょう。
生活リズムが変わってしまうこともあります。夜眠ることができなくなると、反対に昼に寝ている時間が長くなったなどの変化が起こる可能性があります。このような悪循環が続くと生活リズムの乱れから体調不良が起こることもあります。
犬が熟睡できるような環境を整えることが重要
犬が睡眠不足に陥る原因の多くは、不安や居心地の悪さから安心して眠れないという理由です。安心して熟睡できるようになるためには、まず寝床環境や生活スペースを整えてあげましょう。
- 室温を適切な温度に保つ(20〜25℃)
- 愛犬の体に合ったサイズのベッドを用意する
- 寝床を部屋の四隅、または囲いの中に設置する
- 薄暗く静かな場所に寝床を用意する
- 家族全員を見渡せる場所だと安心しやすい
- 道路に面した場所や人の行き来が多い場所は避ける
以上のポイントを押さえた場所を選ぶことをおすすめします。
犬は周りを囲まれた薄暗く静かな場所を好みます。そのため、部屋の四隅やケージの中、あるいはしきりなどで寝床周りを囲ってあげることで、安心して休むことができるでしょう。
また、部屋の中でも道路に面した場所に寝床を用意してしまうと、外の騒音が聞き取りやすくなります。警戒心が高まり安眠できなくなるため、なるべく部屋の中でも道路とは反対の位置にベッドを設置してあげてください。
まとめ
犬も睡眠時間が足りていないと、健康被害を招いたり情緒不安定になりがちです。愛犬が睡眠不足かもと感じる場合は、まず寝床環境を安心して眠れるような環境へと整えてあげましょう。