犬がトイレを我慢…考えられる原因は?
犬は我慢しようと思えば、最長12時間もトイレを我慢することができると言われています。しかしトイレを我慢しすぎると、膀胱炎や尿路結石などの原因になることもあるため、なるべく我慢させないよう飼い主が配慮してあげることが大切です。
犬がトイレを我慢してしまう原因として、以下の理由が挙げられます。
- トイレが汚れている
- トイレの場所が変わった
- トイレが落ち着けない環境である
- 外から不安な音が聞こえる
- 知らない人が家の中にいる
- 家の中で排泄してはいけないと思っている
犬はトイレ環境が落ち着けないと、その場所で排泄することを嫌がります。そのため、「散歩まで我慢しよう」と考えてしまい、家の中で排泄しなくなる原因になることも。
また、不安要素があると落ち着いてトイレができないので、我慢してしまう犬も多いです。
トイレを我慢している犬がする4つの行動
犬はトイレを我慢している時、ある特定の行動を見せます。ここではトイレを我慢している犬がとる行動を紹介するので、下記の行動を見た方は原因を解消したり、トイレへ誘導してあげましょう。
1.床の匂いをしきりに嗅ぐ
犬は「おしっこしたい」「うんちがしたい」と考えている時、しきりに床の匂いを嗅ぐことがあります。これは匂いを嗅ぐことで、トイレがどこか探すための行動だと言われています。
本能的な習性なので実際にトイレに行っても、「汚いから嫌だ」「落ち着かない」という理由でそのトイレを諦め、他のトイレを探そうとしている犬もいるでしょう。
2.クルクルと回る様子を何度も見せる
犬は排泄する前にクルクルと回ることがあります。特にウンチをする前はクルクルとその場で回り、自分のベストポジションを見つけると排泄に臨む犬が多いです。
しかし、クルクルと回る様子を見せるものの、なぜか排泄をしないという場合は、何らかの原因でトイレを我慢している可能性があります。
トイレ環境が落ち着かない他にも、病気などが原因で排泄しづらいといった理由も考えられるので、他にも異変を確認したら動物病院で診てもらいましょう。
3.落ち着きなくウロウロ歩き回る
床の匂いを仕切りに嗅ぐ行動と同様に、排泄したいけれどトイレを我慢している状況では、落ち着きなく部屋の中をウロウロと歩き回る犬も多いです。
「どうしよう。どこでトイレすればいいのだろう」「トイレしたいけれど我慢しなきゃいけないから落ち着かない」という心理から歩き回っていると考えられます。
4.歩き方がぎこちない
排泄したいけれど、何らかの理由によってトイレを我慢している場合、歩き方がいつもよりどこかぎこちなく見えたり、違和感を覚えたりすることもあります。
後ろ足がぎこちなくカチコチと動いていたり、頻繁に足を止めて匂いを嗅ぎ回ったりと、見ていて「なんだかおかしいな」と感じる飼い主さんが多いでしょう。
犬にトイレを我慢させないためにすべきこと
今回紹介したようなトイレを我慢している犬がする行動を愛犬が見せているときは、トイレを我慢しなくていいよと誘導したり、愛犬がトイレを我慢している原因を解消してあげてください。
- トイレの周りを仕切りや壁で囲う
- トイレは常に清潔な状態に保つ
- トイレと寝床を離して設置する
- 我慢サインが出たら誘導してあげる
犬が落ち着いてトイレができるよう、まずはトイレ周りの環境を整えてあげます。トイレを部屋の四隅に設置したり、周りに仕切りを設置して安心して排泄できるよう工夫してあげましょう。
犬は綺麗好きな子も多いので、常にトイレは清潔な状態を保ちます。また、寝床が汚れることを嫌ってトイレで排泄しない犬もいるので、寝床とトイレは若干離して設置するようにしてください。
子犬の場合は、我慢サインが出たら誘導してあげるのも良いでしょう。「ワンツーワンツー」など決まった言葉で声をかけてあげるとその言葉が合図となり、自らトイレに行くようになります。
まとめ
いかがでしたか。犬にとってもトイレを我慢する行為は体に悪影響を与えます。トイレを我慢させないためにも、我慢サインが出たら原因を突き止め、愛犬が落ち着いてトイレで排泄できるよう工夫してあげましょう。