梅雨になりがちな『犬の病気』5つ 湿度が高い時期に気をつけるべきことまで

梅雨になりがちな『犬の病気』5つ 湿度が高い時期に気をつけるべきことまで

梅雨はジメジメして不快な季節。お散歩もいつものように楽しめず気持ちも沈みがちですが、身体的にも心配な病気があることを知っていますか?

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

要注意!梅雨になりがちなわんこの病気

カッパを着た犬

1.皮膚炎

梅雨どきはジメジメして被毛が乾きにくく、その奥の皮膚も蒸れやすくなります。皮膚が蒸れるとバリア機能が低下するだけでなく、細菌や真菌が繁殖しやすくなるため皮膚炎のリスクが上がります。

皮膚炎を発症すると皮膚が赤くなったり、痒みや痛みが出たりするため、わんこにとっては非常に苦痛を伴います。

2.食中毒

わんこに限らず、梅雨どきは細菌性の食中毒事故が急増する季節です。実際に食中毒の発生は、6月が最多であるというデータも示されています。これは湿度や温度の関係で細菌が増殖しやすくなるからです。

3.代謝異常

梅雨の時期にはわんこの下痢・嘔吐といった症状もよく見られます。一見すると食中毒と間違えてしまうかもしれませんが、この季節の下痢・嘔吐は必ずしも食べものに由来するものばかりではありません。

急激に高まった湿度が体の代謝に悪影響を与えるため、胃腸の動きや排泄に異常をもたらすことが多いのです。

4.運動不足による病気

雨の日が続くと散歩も満足にできなかったり、おでかけをする場所も限られてしまったりして、わんこも人間も運動不足になりがちですが、わんこにとって運動不足はとても大きな問題です。

運動不足が続くとストレスが溜まるため、無駄吠えや破壊行動などの問題行動が増えたり、下痢・嘔吐といった身体症状に発展する場合もあります。また運動不足で肥満になってしまうと、関節への負担が増えたり、さまざまな病気の元となるリスクもあります。

5.熱中症

熱中症というと真夏のイメージが強いかもしれませんが、梅雨どきから注意しておく必要があります。

わんこは口でハッハッと息をするパンディングによって体温調節を行いますが、周りの湿度が高いと体温調節が上手にできず、熱がこもってしまって熱中症を発症するリスクが上がってしまいます。

湿度が高い時期の暮らし方

犬と空気清浄機

1.濡れたらよく乾かす

雨の中をお散歩してきて濡れたときはもちろん、雨上がりのお散歩から帰って足を洗った後などはいつも以上にしっかり乾かすことを心がけましょう。

他の季節であれば適当に拭いて自然乾燥で何とかなっていたとしても、梅雨どきはそうはいきません。タオルでしっかり拭いた後、可能であればドライヤーを活用すると良いでしょう。

2.食品管理に気をつける

食中毒を起こさないよう、肉や魚といった食材そのものを与える際にしっかり火を通すことはもちろん、いつものドッグフードであっても保管方法に気を遣う必要があるでしょう。

湿気が入り込むと品質劣化の原因になります。開封後は小分けにして冷蔵庫に保管するなどの工夫ができるとベストです。

3.除湿機を利用する

梅雨どきは室内もジメジメして不快指数が高くなりがちです。あまりに不快に感じるときには除湿機やエアコンの除湿モードを活用し、室内の湿度を快適な状態に保ちましょう。外がジメジメしていても室内だけでもカラッとしていれば、心も体も元気になれます。

まとめ

雨の中で散歩する犬と少女

いかがでしょうか?梅雨どきは何となく気分も上がらず、周りを気にする余裕も出ないかもしれません。ですが愛犬の体調管理は飼い主さんの重大な役割です。気分が乗らない梅雨どきこそ油断せず、おうち時間で愛犬との絆を深めながら健康チェックも欠かさずに行いましょう

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。