犬の寿命が短くなる『親バカ行為』6選 何気ない行動が愛犬を苦しめていることも…

犬の寿命が短くなる『親バカ行為』6選 何気ない行動が愛犬を苦しめていることも…

愛犬を愛おしく思うあまりやってしまう「親バカ行為」。微笑ましい範囲なら問題ありませんが、行き過ぎると愛犬の寿命を縮めてしまうことも…。今回は、犬の寿命が短くなる「親バカ行為」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

絶対NG!犬の寿命が短くなる「親バカ行為」とは

愛犬をハグする女性

「親バカ」と「愛犬家」の境目は難しいものです。愛犬にたっぷりの愛情を与えることは大切ですが、犬を不幸にする親バカ行為は、時として愛犬の寿命をも縮めかねません。

良かれと思って愛犬にしていたことが、実は愛犬の寿命を短くさせていたとしたら…?

そこで今回は、犬の寿命が短くなる「親バカ行為」について解説します。是非この機会に、ご自身の行為を確認してみてください。

1.過度に構い過ぎる

愛犬とのスキンシップを大切にしているのは、飼い主さんとして良い心がけです。しかし、過度に構い過ぎることは親バカ行為となってしまいます。

「愛犬を可愛がり過ぎるのがNGなの?」と意外に思われるかもしれませんが、残念ながら紛れもない事実なのです。

もちろん犬種の特性や個々の性格にもよりますが、ベタベタされるのをあまり好まない子もいます。人と一定の距離を取る柴犬の特徴「柴距離」も聞いたことがあるのではないでしょうか。

常に一緒にいることで、愛犬の飼い主さんへの依存度が強くなり、寂しさや不安から問題行動を引き起こす可能性もあります。いつも一緒にいる反動で、ひとりでいることに大きなストレスを抱えるようになってしまうのです。

犬にとって、ストレスは寿命を縮める要因となり得ます。愛犬とは適度な距離を持って接することが大切です。

2.人間の食べ物を与える

人と犬の消化器官は異なりますので、人間が食べて良い食材でも、犬にとっては非常に危険な場合も存在します。チョコレートや玉ねぎなどのネギ類、ぶどうなどはご存じの飼い主さんも多いでしょう。

危険な食材を与えない一方で、自分の食事をお裾分けしていないでしょうか。

愛犬におねだりされると、ついついあげてしまう方もいるのではと思います。もしかしたら、ご自身ではきっちり避けていても、知らない間にご家族が与えてしまっているかもしれません。

しかし、人間が食べるものは犬にとっては塩分や油分が多く、内臓に負担をかけてしまいます。また、食材が大丈夫でも、調味料の中に犬にはNGな素材が入っている可能性も。

さらに、人間用の食べ物はカロリーが高いので「肥満」を引き起こします。犬用だからとおやつの与えすぎもNGです。過度な肥満は様々な病気の遠因となり、犬の寿命を縮めかねません。

3.長時間の撮影

写真を撮られて驚く犬

昨今のSNS普及により、愛犬の写真や動画を投稿する飼い主さんも多いでしょう。可愛い我が子を見てもらいたい気持ちは分かりますが、愛犬は少なからずストレスを感じてはいないでしょうか。

犬は元々、カメラのレンズやシャッター音が苦手な生き物です。多少の慣れはあるとは思いますが、本能的に嫌うので長時間の撮影はおすすめできません。

洋服やアクセサリーをたくさんつけ、様々なポーズをとり撮影をする…このような行為も、愛犬のためを思うといかがなものでしょうか。

愛犬のオシャレはほどほどに、短時間で撮影するように心がけましょう。

4.しつけをしない

しつけをしないことも、愛犬の寿命を縮めてしまう可能性があります。

愛犬を叱る行為に心苦しさを覚え、かわいそうに思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、愛犬への基本的なしつけは、人間社会で一緒に暮らしていく上で必要不可欠です。

具体的には、吠え癖がついて周囲に迷惑をかける、脱走して呼び戻しができない…など、事故やトラブルに繋がる恐れがあります。トイレトレーニングや無駄吠え、リードコントロールなど、犬のしつけは多岐にわたります。

基礎となるしつけができているということは、飼い主さんとの信頼関係が強固な証です。予期せぬ事態が起こっても、飼い主さんのコマンドに従いトラブルを回避できるでしょう。

逆を言えば、しつけをしてもらえない奔放な犬は、危険な事態に晒される可能性が高まってしまうのです。

5.無理に犬友達を作らせようとする

「愛犬に犬友がいないのは可哀想…」そう思う飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、人見知りな人がいたり、人付き合いはちょっと苦手…と感じる人もたくさんいます。犬も同様で、社交的でフレンドリーな子もいれば、他の犬と触れ合うことがあまり好きではない子もいます。

他の犬のことが苦手なのに無理に仲良くさせようとする行為は、愛犬にとって苦痛でしかありません。散歩の度に行うなど頻度が多い場合は、かなりのストレスとなり心身に影響が出ることも。

信頼関係で結ばれている飼い主さんが側にいてくれれば、愛犬は犬友達がいなくても寂しさは感じないでしょう。

6.お手入れなど嫌がることはしない

「嫌がっているから」「可哀想だから」と愛犬のお手入れをしないことも、寿命を縮めてしまう要因となり得ます。シャンプー、歯磨き、爪切り、ブラッシング…犬の日常のお手入れはとても多いものです。

これらを怠っていると、様々なリスクが生まれます。

例えば、シャンプーやブラッシングを怠ると不衛生から皮膚炎を引き起こす可能性があります。

また、犬は歯石が付きやすいので毎日歯磨きをしないと、あっという間に口腔内疾患へと繋がります。口の中の細菌が全身へ巡り、心臓病など体全体へ悪影響を及ぼすことも。大きな疾患は愛犬の寿命を縮めてしまうかもしれません。

愛犬の健康管理は、飼い主さんの責務です。定期的な健康診断など、必要なお手入れも含めてしっかり行う必要があります。

まとめ

喧嘩しそうな二匹の犬

今回は、犬の寿命が短くなる「親バカ行為」をご紹介しました。

思い当たる項目がある場合は、すぐに改善・見直しが必須です。

大切な愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。何をする場合でも、愛犬の性格や個性を理解し、気持ちに寄り添って行ってくださいね。

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