犬を外飼いするのが『絶対NGな理由4つ』愛犬を外で過ごさせるデメリットとは

犬を外飼いするのが『絶対NGな理由4つ』愛犬を外で過ごさせるデメリットとは

犬を外飼いするのが「絶対NGな理由」をご紹介します。かつては犬を外で飼うのが普通だった時代もありますが、犬を外飼いすることにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

1.虐待やイタズラを受けるリスクがある

門から身を乗り出している犬

世の中には、外飼いされている犬に悪意を持って石を投げる、毒エサを与えるなどの行為をする人や、虐待や転売目的、「可愛かったから」という理由で犬を連れ去ってしまう人がいます。

たとえ悪意はなくても飼い主に無断で犬に食べ物を与えたりする人もいて、有害な食べ物を与えられた犬が死んでしまった、という悲しいケースもあるようです。

また、庭にいた犬を勝手に撫でようとした人が噛まれたり、鳴き声がうるさいなどの理由から近所とトラブルになることも珍しくありません。恨みを持った人間が庭に侵入し、犬に暴力を振るったという事件も実際に起きています。

犬を外飼いするということは、愛犬が他人に簡単に触れられる状況にあるということ。愛犬の身を守るためには、室内で飼うのが安全なのです。

2.温度管理ができない

横になって舌を出したフレブル

外飼いの状態では飼い主が温度管理をすることができず、犬が熱中症になるリスクがとても高いです。

昔は真夏でもなんとか凌ぐことができていたようですが、現代は以前よりも気温が上昇して最高気温が40度近くになることもあります。そのため、体温が高く暑さに弱い犬達は熱中症になりやすい状況になっています。

また、夏だけでなく、冬も同様です。犬種によっては、外飼いの状態が辛い環境になります。寒さに弱い犬は体調を崩してしまうこともありますし、外飼いだと飼い主が気づかないうちに体調が悪化してしまう可能性も高いです。

犬を飼う時は、エアコンで温度管理ができる室内が一番です。飼い主がきちんと温度管理を行い、愛犬を快適に過ごさせてあげましょう。

3.飼い主とコミュニケーション不足になる

犬小屋から顔を出す犬

外飼いをしていると、飼い主は犬と触れ合う時間がとても少なくなります。愛犬とコミュニケーションをとるのは散歩や餌を与える時だけ、ということも多いでしょう。

しかし、もともと犬は集団生活をして暮らす習性がありますので、長時間ひとりぼっちで過ごすことは大きなストレスになります。

家族の一員として幸せにしてあげたいのなら、犬は室内で一緒に暮らすべきでしょう。飼い主と触れ合い、一緒にいることが犬にとっては何よりの幸せなのです。

また、飼い主が触れ合う時間が少ないということは、愛犬の体調の変化に気づきにくいというデメリットもあります。排泄の回数や量、元気がないなど、一緒に室内で過ごしていればすぐに気づくような些細な変化も、外飼いでは気づきにくくなってしまいます。

室内飼いをして日頃から愛犬としっかりコミュニケーションを行い、愛犬の変化に気づけるようにしておくことはとても大切です。

4.外的ストレスを受けやすい

庭で吠える犬

外飼いは、犬が外部からのストレスを受けやすいというデメリットもあります。

外は気温の変化が激しく、物音などの外的刺激がとても多い環境です。家の前を人や自転車が通れば犬は落ち着いて眠ることができませんし、花火や雷の音に驚いて逃げてしまい、そのまま行方不明になってしまう犬も多いです。

リラックスできる環境を整えることは、犬の心身の健康を守るために重要なポイント。愛犬が安心して暮らすためには、外飼いはNGなのです。

まとめ

鎖で繋がれた柴犬

犬の外飼いは、ご紹介したようにさまざまなデメリットがあります。

逆に、外飼いのメリットは「家の中が汚れない」「犬に番犬をしてもらえる」などが挙げられますが、これらは人間側のメリットでしかありません。

愛犬を家族として大切にしたいのなら、外飼いではなく室内飼いをしてあげましょう。

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