犬の『涙やけ』とは
犬を飼っていると愛犬が涙やけを起こすことは珍しくありません。涙やけとは、何らかの要因で涙が流れ出てしまい、その涙によって毛が茶色く変色してしまう現象を指します。
犬の涙やけの原因は、主に以下の3つが理由として挙げられます。
- 疾患
- 眼球に刺激を与えてしまっている
- 子犬期や加齢により涙の保持機能低下
目の疾患によって涙が大量に分泌されている可能性や、埃や目の周りの毛が眼球や網膜に入り刺激を受けている可能性が考えられます。
犬の涙やけを悪化させる『NG習慣』5選
飼い主の行動によって、愛犬の涙やけが悪化しているケースもあります。ここでは、犬の涙やけを悪化させる『NG習慣』を紹介しているので、当てはまっていないかチェックしてみましょう。
1.目の周りの毛を伸びっぱなしで放置している
目の周りの毛を伸びっぱなしにしていると、毛が眼球に当たり刺激を与えてしまうため、涙が大量に分泌する原因となります。
許容量以上に涙が流れ出てしまうと瞼が受け止めきれず毛に付着してしまい、変色(涙やけ)を起こしてしまうことも。
2.体質に合っていない食べ物を与える
愛犬のアレルギー検査をしたことがあるご家庭は少ないかもしれません。実は愛犬がアレルギー症状を起こしていて、その症状の1つに涙の大量分泌があるというケースも多くあります。
与えているドッグフードやおやつが体質に合っていない場合、アレルギー症状で涙の分泌量が増えていることが疑われるので、一度病院で検査することをおすすめします。
3.運動量が足りていない
運動量が足りていないと新陳代謝が下がり、体内に老廃物が溜まる原因となります。その結果、涙の分泌量が増えている犬もいるので、毎日散歩や遊びなど適切な量の運動を行うように心がけてください。
4.室内を定期的に掃除していない
愛犬が過ごす部屋の掃除を定期的に行っていないと埃が目の中に入ったり、ハウスダストアレルギーを発症する原因になることがあります。
特に犬は床に最も近い場所で過ごしているため、床から舞い上がった埃やハウスダストの影響を受けやすいのです。室内は定期的に掃除するようにしましょう。
5.涙やけをそのまま放置している
涙やけができてしまった時、どのように対処すればいいのかわからず放置している…というご家庭も少なくありません。しかし、そのまま放置していると涙やけはより頑固にこびりついてしまい、取れにくくなってしまうので注意しましょう。
また、涙やけからは細菌が繁殖してしまう恐れも。目の周りが不衛生な状態になってしまうため、毎日涙を拭き取る習慣をつけましょう。
愛犬の『涙やけ』を防ぐために目の周りを清潔に保つ方法
愛犬の涙やけを防ぐためには、目の周りを清潔に保つことが重要です。
- 定期的に目の周りの毛を整える
- 綿棒やガーゼで毎日優しく涙やけを拭き取る
- 慢性的な症状の場合は動物病院で診てもらう
定期的に目の周りの毛を整えて目に刺激を与えないようにしたり、すでに涙やけができやすくなっている場合は、綿棒やガーゼで毎日涙やけを拭き取る習慣をつけましょう。
また、慢性的な涙やけが発症している場合は、動物病院でアレルギーがないか検査することをおすすめします。検査結果をもとに愛犬に合ったドッグフードを紹介してもらったり自分で探したりすることで、涙の分泌量をコントロールできる事例も多いようです。
まとめ
いかがでしたか。犬の涙やけは、ご家庭では一時的に対処するしかありません。まずは動物病院で相談し、必要な検査を受けたり点眼薬を処方してもらうなどして、症状緩和を目指しましょう。