犬と「一緒に飼うのに向いている動物」
犬好きで犬を飼っている方の中には、犬に限らず全ての動物が好き、という方も少なくありません。
そんな「全動物大好き」な方の場合は、犬以外に他の動物も一緒に飼っている場合もありますよね。
では、これから犬以外の動物も一緒に飼いたい、と思った場合、どんな動物なら大丈夫なのでしょうか。
1.ミーアキャット
近年、ペットとして飼われる数が増えている「ミーアキャット」は、犬と一緒に飼うのに向いている動物なのではないでしょうか。
実は、犬とミーアキャットには、共通点が意外なほどたくさんあるんです。
- 社会性が強いとされている
- 2頭~30頭ほどの群れを形成している
- 昼行性である
- 日光浴をする
- 群れの仲間と仲が良くコミュニケーションが取れる
- 協力して狩りをする
- 最大寿命は20年ほど
- 好奇心旺盛
- 仲間を思う気持ちと愛情がある
- 穴を掘るのが好き(巣穴を掘る)
- 感情表現のために鳴き方や声を変える
- 肛門腺(臭線)によってニオイ付けや個体識別をする
- 肉食性の強い雑食
いかがでしょうか。まるで、犬の特徴を言い表しているように感じられるのではないでしょうか。
頭胴長は25cm~35cm程度、尾長は17.5cm~25cm程度で、体の大きさは超小型犬や猫と同じくらいです。体重は0.6kg~1.0kgです。
相性が合うかどうかを判断する方法は、愛犬の犬種が小動物を狩る猟犬ではない、ということでしょうか。
ミーアキャットには、トイレのしつけができません。トイレの場所を教えても覚えることができないのです。犬と比べて飼育しづらさを感じるかもしれません。
しかし、ミーアキャットには、「1カ所で排泄をする」という習性があるとされています。その場所がどこになるか分かりませんが、ケージの中や許容できる場所であると飼いやすいですよね。
2.チンチラ
チンチラは、犬と一緒に飼うのに向いている動物なのではないでしょうか。
チンチラに最適な室内の温度は17℃~23℃くらい、湿度は40%~50%くらいです。犬に最適な室内の温度は22℃~25%くらい、湿度は50%くらいです。
犬の場合は、犬種や年齢や健康状態によって大きく変わることもありますが、チンチラと犬の最適な温度と湿度が近いことから、一緒に飼いやすいのではないかと思います。
チンチラは、夏になると熱中症になりやすく、暑さから食欲が低下しやすい、といった特徴も犬とよく似ています。チンチラは、冬に疑似冬眠をすることがある、というところが大きく違う特徴でしょうか。
相性が合うかどうかを判断する方法は、愛犬が小動物に対して吠えたり追いかけたりしない、ということです。チンチラが音に敏感で臆病な動物だからです。
静かな犬であること、また、飼い主の生活音も静かであることが、チンチラにとって快適な生活環境と言えるでしょう。
ちなみに、チンチラの寿命は15年~20年と、犬と同じくらいです。
3.マイクロブタ
マイクロブタは、犬と一緒に飼うのに向いている動物なのではないでしょうか。
犬と同じようにしつけが可能で、ごはんを食べる場所・眠る場所・排泄をする場所など、しっかり分けることができます。オテやオスワリなどの芸を覚えることだってできるんです。
寿命も10年~15年と、犬と同じくらいです。
マイクロブタの体重は、17kg~40kg程度で、中型犬~大型犬に分類される重さです。通常のブタの体重は300kg~380kg程度、ミニブタの体重は50kg~100kg程度です。
ミニブタは、人間が想像しているよりも大きくなります。100㎏を超える犬はなかなかいません。犬と一緒に飼うのであれば、マイクロブタがよいでしょう。
注意したいことは、ミニブタやマイクロブタは品種や種類として確立されていない、ということです。
通常のブタを小さく改良しているため、おとなに成長したとき、たまたま体が小さかったブタをミニブタやマイクロブタと呼んでいるだけです。
マイクロブタだと思って飼ったけど、40kgを超えてもまだ成長している、ということが有り得る、ということを知って飼うべきです。
相性が合うかどうかを判断する方法は、犬にもマイクロブタにも必要最低限なしつけを徹底することができるかどうか…ということでしょうか。
愛犬の犬種がイノシシなどの自分よりも大きな動物を狩る猟犬であると、相性が合わないかもしれませんね。
まとめ
犬と一緒に飼うのに向いている動物を3つ解説しました。
- ミーアキャット
- チンチラ
- マイクロブタ
犬同士の相性を見極めることも難しいものですよね。他の動物との相性を見極めるのは、より困難なことなのではないでしょうか。
犬とミーアキャット、犬とチンチラ、犬とマイクロブタのコンビと一緒に暮らしている飼い主さんのライフスタイルはどんなものなのか、ぜひ伺ってみたいですね。