『犬の病気』の中には致死率がほぼ100%と恐ろしい病気も…
犬がかかる病気には、さまざまな種類の疾患があります。治療することで治る病気もあれば、完治が難しく進行を遅らせる方法が採用される病気もあるでしょう。
そして中には、「かかってしまうと致死率がほぼ100%」と言われるような恐ろしい病気もあるので、犬を飼っているご家庭ではできる限り予防策を実施して発症しないよう気をつけなければなりません。
致死率の高い病気の中には、犬だけでなく人間にも感染してしまう病気も含まれているため、飼い主やご家族も注意しましょう。
犬がほぼ確実に亡くなってしまう『病気』3選
では、犬がほぼ確実に亡くなってしまう『病気』には、どのような疾患が当てはまるのでしょうか。短期間で死に至る病から条件によって致死率が大きく変わる疾患までさまざまなので、その特徴を確認してください。
1.犬ジステンパーウイルス感染症
ジステンパーウイルス感染症は、犬だけでなくイタチ科やアライグマ科などの動物も感染する病気です。主に消化器や呼吸器症状が見られるケースが多く、神経系の症状を発症する犬もいます。
嘔吐やくしゃみ、食欲減退、痙攣、麻痺といった症状が見られることが多く、神経系の症状が発症すると致死率が100%に近くなる非常に恐ろしい病気です。
脳神経に症状が起きてしまうと、死に至らず治療ができた場合でも後遺症が残ってしまうため、その後の生活が困難になる犬も少なくありません。
2.狂犬病
狂犬病が非常に恐ろしい病気であることは、犬を飼っている人ならばご存知でしょう。狂犬病は発熱や倦怠感などの症状から始まり、徐々に異常な興奮や錯乱状態に陥り、攻撃的な異常行動を見せる犬もいます。
発症してしまうと致死率はほぼ100%と言われており、日本では必ず毎年狂犬病予防ワクチンを接種することが義務付けられています。
また、狂犬病は全ての哺乳類がかかる可能性があるため、人間も感染した動物に咬まれることで感染することも。人間の場合は痙攣や麻痺といった症状を発症した後、呼吸障害などの症状が現れ死に至るケースが多いです。
3.犬パルボウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症は、ウイルスによって感染する病気です。健康的な成犬の場合、嘔吐や下痢、元気消失、食欲減退などの症状が見られますが、1〜2日ほどで自然治癒するケースもあります。
ただし、体内で二次感染が細菌によって引き起こされた場合には敗血症を招き、それが死の原因となるケースもあるので油断できません。
また、子犬は無治療の場合、致死率が90%以上と非常に高いため、ワクチン接種によって予防したり、日常的に免疫力を向上する生活習慣を意識することが重要です。
愛犬を守るために…日頃からできる予防法はあるの?
今回ご紹介した致死率が非常に高い恐ろしい病気から愛犬を守るためには、日頃から予防を意識することが重要です。
- 必要なワクチン(狂犬病ワクチンや混合ワクチン)の接種
- 健康的な生活習慣(必要なお世話や食事、運動)を身につける
- ストレスのない生活環境や接し方を心がける
他にも定期検診を受けたり、感染症を患うような場所に足を踏み入れない、拾い食いしないなど、危険な行動を避ける行為が恐ろしい感染症を予防することにつながります。
まとめ
いかがでしたか。犬がかかる病気の中には、致死率がほぼ100%という非常に恐ろしい感染症があります。毎年のワクチン接種はもちろん、日頃から免疫力が下がらないよう生活習慣を見直すことも重要です。