犬は人間の言葉をどれくらい理解している?
犬の知能は「人間の3歳程度」とされ、「平均して200程度の言葉を理解することができる」とされています。
ハンガリー大学が行った実験によると、犬の脳が情報を処理するとき、人間の脳が情報を処理するときと同じように働いているのだそうです。
犬が人間の言葉を話すことはできないけれど、人間と同じように人間の言葉を理解することはできる、ということなのではないでしょうか。
あなたの愛犬は今、どんな言葉を覚えていますか?
- お散歩
- ごはん
- おやつ
- トイレ
- お留守番
とくに覚えさせようとしたわけではないけれど、飼い主が毎日のように話しかけているその言葉を、愛犬は確かに覚えているのではないでしょうか。
我が家には「ごはん」と話すことができる犬がいました。お腹が空くと「ごわんーごわー」と話しかけてくるのです。
ほとんどの場合、「よく聞いてみれば…そう聞こえなくもないよね」という微笑ましいものが多いかとは思いますが、言葉とその意味を理解し、飼い主が言っていることを真似ようとする犬もいるのではないでしょうか。
犬に人間の言葉を覚えてもらう方法
犬は人間と暮らしていますが、その人間の言葉をどれぐらい理解しているのでしょうか。
ここからは、愛犬との暮らしがもっと楽しくなる、犬に人間の言葉を覚えてもらう方法を解説しますので、ぜひ愛犬と心を通わせる気持ちで試してみてくださいね。
単語を意識する
犬は人間が話す単語を聞き分けています。単語以外の部分はあまり重要ではないのです。
「ももちゃん、そろそろおやつの時間だからジャーキーでも食べよっか♡オスワリしてごらん?」
このように話しかけたとき、犬が確実に聞き取れて理解することまで可能なのは、「もも、おやつ、ジャーキー、オスワリ」の4単語であるということです。
たった4つの単語だけで、飼い主が何を言いたいのか、これから何が起こるのか、全てを理解することができるのです。
愛犬に話しかけるときは、単語を意識してみてください。覚えてほしい言葉があるときは、一貫して同じ言葉を使いましょう。
抑制的な言葉は低く発音する
犬を抑制したいときに使う言葉を覚えてもらいたいときは、低く発音するのがポイントです。
- 待て
- 放せ
- 戻れ
興奮が治まらないとき、誤飲誤食してしまいそうなとき、犬同士の喧嘩になりそうなときなど、犬の安全や命を守るために必要不可欠な言葉、しつけの代表格です。
低く発音する理由は、覚えてもらうためだけではなく、確実に指示に従ってもらうためでもあります。
意味は同じでも状況に合わせて言葉を変える
犬を抑制する必要がないときは、次のように言葉を変えるのも、犬に言葉を覚えてもらうための方法のひとつです。このときは、明るく高い声で話しかけてみましょう。
- 待て→待って
- 放せ→ちょうだい
- 戻れ→おいで
喜怒哀楽の感情を込めてみる
抑制したいときは低い声で“待て”、抑制する必要がないときは明るく高い声で“待って”。
ほとんど違いのない言葉を犬に覚えてもらうためには、言葉に込められた飼い主の感情も重要なのかなと思います。愛犬と飼い主が心を通わせるためのポイントでもあるのではないでしょうか。
ただ、犬が人間の喜怒哀楽に共感できるのか、という明確な結果の出ている研究などはないようです。
それでも愛犬は飼い主の感情の違いで反応を変えている、という実感があるのではないでしょうか。
イタズラを発見したときの飼い主が呼んだ場合と、お散歩に誘おうとしているときの飼い主が呼んだ場合とでは、愛犬反応は全く違うものですよね。
まとめ
犬に人間の言葉を覚えてもらう方法を解説しました。
- 単語を意識する
- 抑制的な言葉は低く発音する
- 意味は同じでも状況に合わせて言葉を変える
- 喜怒哀楽の感情を込めてみる
犬が覚えることができる人間の言葉は、そう多くはありません。できることならば、愛犬にとって嬉しくて、楽しくて、幸せな言葉ほど多く覚えてもらいたいですよね。
覚えてもらいたい言葉ほど、毎日かけてみましょう。犬がその言葉に合った仕草や行動をしたとき、飼い主も良い反応を見せたり、褒めたりすることも、犬に言葉を覚えてもらうためのコツだと思います。