犬が虫を食べてしまったときの対処法
お散歩中、犬が虫に興味を持つことがあります。虫を口に入れてしまったり、そのまま食べてしまったりすることがあります。
ジッと見ているだけかと思いきや、パクッと口に入れてしまうのは、ほんの一瞬の出来事です。(あ、ダメ!)と思ったときには、大抵すでに飲み込んでしまっています。
虫を口にくわえて「見て見て!」と嬉しそうに飼い主に持って来てくれる犬もいるようです。
完全に食べてしまった
バッタやセミであれば、それほど心配はいりません。「何を食べたのか」を把握できていることが大事です。
何を食べたのか分からない場合には、(下痢や嘔吐の症状があるかもしれない…)と考え、様子を見守るようにしましょう。
様子がおかしいなと感じたとき、下痢や嘔吐の症状が出たときは、動物病院へ行った方がよいでしょう。
まだ虫が口の中にある
ただ口にくわえているとき、咀嚼している最中であるときは、犬の口の中から虫を取り出しましょう。
取り出そうとする飼い主の手を咬んだり、威嚇したりするときは、無理に取り出さなくても大丈夫です。
何を食べたのか分かっている場合、危険のない虫であれば様子を見守ってもよいですし、危険のある虫であればすぐに動物病院へ行きましょう。
犬が食べてしまったら危険な虫
ではここからは、犬が食べてしまったら危険な虫について解説します。虫がいそうなエリアを散歩する際には注意しましょう。
ハチ(蜂)
ハチは、犬が食べてしまったら危険な虫です。
ハチにも種類がいろいろありますが、「ミツバチ」「アシナガバチ」「スズメバチ」の針には、毒があります。
もちろん刺されたら非常に危険な虫ですが、食べてしまっても危険な虫です。犬がハチを食べてしまったときは、早急に動物病院へ行きましょう。
ムカデ
ムカデは神経性の毒を持っており、犬が食べてしまったら危険な虫です。毒が体の中に入ったとき、いつ症状があらわれるか分かりません。
犬がムカデを食べてしまうと、下痢・嘔吐・意識障害・呼吸困難などの症状があらわれる可能性があります。
犬がムカデを食べてしまったときは、早急に動物病院へ行きましょう。
アリ(蟻)
お散歩中、地面に落ちていた飴玉に大量のアリが群がっていて、その飴玉を食べてしまった犬が大量のアリも一緒に…という場面に遭遇する可能性は非常に低いかと思います。
しかし、アリは殺虫剤を食べている可能性のある虫です。殺虫剤を食べたアリを犬が食べてしまったら、犬が殺虫剤を食べてしまったことと同じなのではないか、と考えることができます。
犬が大量のアリを食べてしまったとき、いつ症状があらわれるか分かりません。様子がおかしいなと感じたとき、下痢や嘔吐の症状が出たときは、早急に動物病院へ行きましょう。
ゴキブリ
ゴキブリは、お散歩中にも自宅の室内でも犬が食べてしまう可能性のある虫です。アリと同様ですが、ゴキブリは殺虫剤を食べている可能性のある虫です。
ゴキブリそのものは毒を持つ虫ではありませんが、殺虫剤を食べているゴキブリであった場合、その殺虫剤の作用が犬にも影響を及ぼすのではないか、と考えることができます。
犬がゴキブリを食べてしまったとき、いつ症状があらわれるか分かりません。様子がおかしいなと感じたとき、下痢や嘔吐の症状が出たときは、早急に動物病院へ行きましょう。
ゴキブリは、殺虫剤を食べている可能性が非常に高い虫です。犬がゴキブリを食べてしまったときは万が一のことを考え、症状があらわれる前に動物病院へ行ってもよいと思います。
まとめ
犬がハチやムカデなどの毒を持つ虫を食べてしまったときは、早急に動物病院へ行くべきです。
また、アリやゴキブリなどの殺虫剤を食べている可能性のある虫を食べてしまったときは、犬が殺虫剤の影響を受けるかもしれない…と考え、症状があらわれたときは早急に動物病院へ行きましょう。
余談ですが、カマキリは体の中にハリガネムシという寄生虫を宿しています。犬がカマキリを食べてしまった場合、便と一緒に排出されるかと思います。ハリガネムシは犬に寄生しないためです。
犬が食べてしまった虫に寄生する寄生虫がいる場合、犬にも寄生するのでは…と心配されるのであれば、獣医師に相談しましょう。