『独りが苦手な犬』の特徴4つ 主な共通点や分離不安になっているときの症状とは

『独りが苦手な犬』の特徴4つ 主な共通点や分離不安になっているときの症状とは

犬の中には独りで時間を過ごすことが苦手な犬もいます。このような性格の犬には、ある共通する特徴があり、場合によっては「分離不安」を引き起こしている可能性が疑われます。この記事では、主な共通点や分離不安の症状を紹介しているのでチェックしてみましょう。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

『独りが苦手な犬』に共通しがちな主な特徴4つ

柵をかじる犬

皆さんのわんこはお留守番が得意ですか。犬の中には独りで過ごすことが苦にならない犬と、独りが苦手な犬がいます。独りが苦手な犬には下記のような特徴が共通して見られるので、愛犬に当てはまっていないかチェックしてみましょう。

1.飼い主が在宅中は常に近くにいる

独りが苦手な犬は飼い主さんが在宅している間、常に隣にいたり寄り添って触れていたりすることが多いです。

すると飼い主さんが隣にいることが当たり前になってしまい、飼い主さんと離れている時には短時間であっても強い不安を覚えてしまいます。

また、飼い主が在宅している時間が長ければ長いほど、独りで過ごすことに慣れていないので、より独りが苦手になりやすいのでしょう。

2.飼い主の後ろをついてまわる

飼い主さんの後ろをついてまわる犬は多いですよね。もしも飼い主が立ち上がって別の場所へ移動するたび、毎回後ろをついてまわる様子を見せる場合は独りが苦手なのかもしれません。

飼い主の後ろをついてまわる行動には、「飼い主と離れたくない」「飼い主さん、どこに行くのかな?」という気持ちが含まれています。飼い主さんが離れることへの不安から後ろをついてまわっているので、独りで過ごすことが苦手なのでしょう。

3.「かまって」アピールが多い

立ち上がって見つめる犬

ほとんどの犬は、自分から「かまって」とアピールしたり甘えてきたりすることがあります。しかし、特に独りが苦手な犬はこのアピール頻度が非常に高いです。

今まで一緒に遊んでいたのに飼い主が別の用事に向かおうとすると、その動きを遮るかのように「もっとかまって」とアピールしてくることもあります。

常に飼い主にかまっていてほしいという思いが、独りで過ごすことに対して苦手意識を増幅させていることも多いでしょう。

4.飼い主の外出を察して落ち着きがなくなる

飼い主さんが外出しようと準備をしていると、ソワソワと不安そうな様子を見せたり部屋の中をウロウロと歩き回るなど、落ち着きのない様子を見せることはありませんか。

独りが苦手な犬は、飼い主の外出を察すると「独りになってしまう」と不安になり、落ち着いていられないのです。不安が強くなると問題行動につながる恐れもあるので、外出前のルーティンを悟られないようにするなど工夫しましょう。

こんな症状に要注意!『分離不安』になっているときの症状

クッションをボロボロにする犬

犬は飼い主と離れることに不安を感じることが多くあります。しかし、あまりにもその不安が増幅してしまうと、不安障害の1つである『分離不安』を発症することもあります。

  • 飼い主の姿が見えなくなると鳴き出す
  • 留守番中にトイレを失敗していることがよくある
  • 留守番中にイタズラをしている
  • 前足や体の一部を舐めすぎて皮膚炎を起こしている

以上のような症状が見られる場合は、飼い主への依存度が高まり分離不安を発症している恐れがあります。愛犬との接し方や生活環境を見直しましょう。

分離不安の疑いがある場合の飼い主にできる改善点

ケージ内でお昼寝する犬

分離不安の疑いがある場合は以下のような点を見直し、改善すべきところは改善できるよう努めましょう。

  • 意図的に別々に過ごす時間を設ける
  • 用事がない日でも留守番時間を短時間から少しずつ増やしていく
  • 留守番中はおもちゃや飼い主の匂いがついているものなどを渡す
  • 留守番中は普段と同じ環境を意識して作り出す
  • 愛犬の寝床は安心して過ごせる場所に設置する

このように常に飼い主と一緒にいるのではなく、普段から独りで過ごす時間に慣れさせる習慣を取り入れることが大事です。

また、留守番中は愛犬が少しでも安心して過ごせるように環境を整えてあげてください。愛犬が寝床として使う場所は、なるべく道路に面していない場所や部屋の四隅などに設置しましょう。

まとめ

寂しそうに伏せる犬

いかがでしたか。分離不安は放置していると自傷行為につながったり、強いストレスにつながる恐れがあります。心当たりのある飼い主さんは早めに分離不安を少しずつ緩和していくため、紹介したポイントを改善していきましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。