飼い主のやりすぎ対応は犬にストレスや歪んだ依存性を生むことも
飼い主にとって愛犬は大切な家族の一員です。もちろん愛犬に多くの愛情を日々注いでいる飼い主さんは多いでしょう。
しかし、愛情表現は適度な距離感や接し方を意識することも大切です。「過保護」と言われるほどやり過ぎな愛情表現や愛犬への行動は、時に愛犬に負担を与えてしまうこともあります。
また、しつけの面ではわがままを助長させたり、問題行動につながったりとさまざまな悪影響を及ぼします。飼い主としてメリハリのある接し方を意識しながら愛情を注いであげましょう。
見直すべき!過保護すぎる犬の飼い主のNG行為5つ
では、どのような行動が「やりすぎ」「過保護すぎる」と思われているのでしょうか。愛犬にとって負担にもなり得る、過保護すぎる飼い主のNG行為を見ていきましょう。
1.常に一緒に過ごそうとする
在宅中は愛犬が寂しくないようにと常に一緒に過ごそうとする飼い主がいます。しかし犬にもひとりでゆっくり休む時間や、ひとりの時間の過ごし方を覚える時間が必要です。
常に一緒に過ごしていると「分離不安」に陥り、かえって強いストレスや負担を与えてしまうことになりかねないので、メリハリのある接し方や適度な距離感を意識しましょう。
2.やり過ぎなくらい過保護なお世話
犬のお世話にはさまざまな種類があります。しかし、どのお世話もやり過ぎには注意が必要です。例えば、以下のような過保護すぎるお世話は体にも負担をかけてしまいます。
- 毎週のようにシャンプーする
- 毎日耳掃除を行う
- ご飯を毎回手で直接食べさせる
シャンプーや耳掃除は、やりすぎると皮膚を痛めたり体力を過剰に消耗させてしまいます。
またご飯を毎回直接手で食べさせていると、いざ入院する時などに自分でご飯を食べない、などの支障が出る恐れもあるでしょう。
なるべく適度な頻度でお世話をすることや、自分でするべきことは自分でやらせるなど、過保護すぎる対応は控えてください。
3.愛犬のわがままな要求にもすべて応える
愛犬の要求にはなるべく応えてあげたいという思いは、すべての飼い主に共通していると思います。しかし、愛犬のわがままな要求にも応えていると、わがままがエスカレートしてしまい問題行動につながる恐れも。
わがままな行動が目立ってしまうと飼い主がコントロールできなくなったり、肥満などの生活習慣病につながったりと、あらゆるリスクが懸念されます。
愛犬からの要求は、わがままかそうでないかをしっかり見極め、毎回要求に応えるのではなく飼い主にとって無理のない範囲で応えてあげてください。
4.危ないからと散歩を抱っこやカートで行う
飼い主の中には「地面に下ろして自分で歩かせると交通事故などが怖い」という理由で、散歩も抱っこやカートを利用して行う人がいます。
しかし通常の散歩であれば、基本的には自分で歩くことで運動不足解消になったり、新たな刺激を受けて満足感を得たりすることにつながります。
散歩の楽しみを奪ってしまうと運動不足による肥満の原因になったり、警戒心が高まりストレスを感じやすい犬に育ってしまう傾向があるので注意が必要です。
5.問題行動を注意せず放置する
無駄吠えや噛み癖、威嚇行動などの問題行動を起こした際は、必ず飼い主としてしっかり叱り、正しい対応をとることが求められます。
愛犬可愛さに問題行動を見ても注意せず、そのまま放置したり笑って対応する行動は、飼い主として責任を怠っているのではと周囲に映り疑問視されるかもしれません。
愛犬の問題行動もエスカレートしてしまい、最終的に飼い主の手に負えなくなる恐れもあるので、正しい対応やしつけを行いましょう。
まとめ
いかがでしたか。飼い主によるやり過ぎなくらい過保護な行動は、犬にとってもさまざまな悪影響を及ぼします。飼い主の手に負えなくなったり、体に負担がかかったりと悲しい末路を辿る前に、接し方や対応を見直しましょう。