1.勝手に食べものを与える
自分自身も愛犬の散歩をしている人は、他の犬と接する機会も多いと思います。散歩中に犬同士が遊んだり他の飼い主さんとあいさつをしたりすることはめずらしいことではなく、そのときに相手の犬と触れ合う機会もあることでしょう。
このときに気をつけたいのが、愛犬のために持ち歩いているおやつなどの食べものを相手の犬にも与えることです。
相手の犬の飼い主さんに「〇〇を与えても大丈夫か」ということをきちんと確認せずに与えてしまうのは、絶対にNGです。アレルギーを持っている犬やダイエット中の犬、病気のために食事制限をしている犬などもいるため、食べものを与えることは不用意におこなっていいことではありません。
特に重篤なアレルギーを持っている犬などは、アレルギー物質を含んだ食べものを食べることで最悪の場合命の危機にさらされることも考えられます。
また、食べものに対して執着心が強い犬の場合、人の手に噛みついたり犬同士のケンカが起きたりといったトラブルを招く恐れもあります。
このようなことから、他の犬に食べものを与える場合には、必ず相手の飼い主さんに確認と許可を取るようにしてください。
2.突然触る、抱き上げる
犬好きな人は、犬を見かけるとついつい触りたくなるということもあるでしょう。しかし、いくら可愛いと感じても、他人が連れている犬を勝手に触ったり抱き上げたりすることはNGです。
特に子どもは、犬を見かけると「かわいー!!!」と駆け寄ってきて頭をなでようとすることがあります。しかしこれは、犬にとって「怖い行動」だということを覚えておきましょう。
見知らぬ相手が勢いよく近づいてきて、高い位置から手を振り下ろされるというのは、犬にとって不安や恐怖を感じるものなのです。
そのため、犬はびっくりして吠えたりなでようとしてきた手に噛みついたりすることもあるので、お互いにとって危険なことだとしっかり認識しておきましょう。
犬を触るときは、必ず飼い主さんに「触ってもいいですか?」と確認してください。さらに、しゃがんだ状態で犬の背中や首の下など、威圧感を感じさせないような触り方をすると犬と早く仲良くなれるでしょう。
3.許可なく犬を撮影する
最近では、スマホで色々なものの写真を撮ることが当たり前になっていて、街中で見かけた景色をすぐに写真におさめる人も多いと思います。
また、そうした写真を気軽にSNSにアップする人もいて、インパクトのある内容の場合一気に拡散されて世間で話題になることもめずらしくありません。
しかし、そのような社会であっても、他人の写真や他人の所有物の写真を無断で撮影したり、SNSにアップするのはマナー違反です。それは犬であっても同じなので、他人の犬の写真は決して無断で撮影してはいけません。
上記で「マナー違反」としたのは、実は犬には肖像権がなく、無断で撮影されても肖像権侵害による差止請求や損害賠償請求ができないためです。厳密にいえば、法律を理由に禁止できる行動ではないのですが、モラルやマナーの観点から考えて、他人の犬を無許可で撮影することはやめるべきでしょう。
まとめ
動物が好きな人にとって、犬は気軽に触れ合える身近な動物です。そのため、犬を見かけるとつい話しかけたり、触ったりしたいと思う人も多いでしょう。
しかし、他人の犬に無断で触れたり、食べものを与えたり、写真を撮ったりすることは様々なトラブルを招く恐れがあるので絶対にやめてください。
不用意な行動が犬たちを危険にさらす可能性もあるので、他人の犬と関わるときは必ずその飼い主さんとコミュニケーションを取り、許可を得てからにしましょう。