犬のウンチ量が増える原因
愛犬のウンチ量は健康のバロメーターとよく言いますね。減っても心配ですが、増えても心配になるものです。毎日目にするものですから、いつもと違うと感じたとき、不安になって、動物病院に行こうかどうか…などと悩まれるのではないでしょうか。
1日のウンチの回数は犬それぞれ違います。1回の犬もいれば、2回~3回の犬もいます。ちなみに我が家のポメラニアンは1日おきに1回のペースが基本です。毎日は出ないという犬もいますが、心配される場合には、かかりつけの獣医師に相談し、検査を受けると安心できると思います。
大事なことは、「回数が一環しているかどうか」ということです。
いつもと同じ回数であれば大丈夫です。ウンチ量が増えることには、とくに問題はありません。食べた物の影響を受けたものと考えられます。
どのようなことから犬のウンチ量が増えるのか、原因として当てはまるものはないか、考えてみてくださいね。
1.体重の減少を目的としたフードに切り替えたから
満腹感をサポートするフード、ダイエットをサポートするフードに切り替えたとき、犬のウンチ量が増えることがあります。
満腹感やダイエットをサポートするフードは、食物繊維が多く含まれているものがほとんどです。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらもバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維には便をやわらかくする働きがあり、不溶性食物繊維には便のカサを増す働きがあります。つまり犬のウンチ量が増えるのは、不溶性食物繊維の働きによって、便がカサ増しされたためです。
不溶性食物繊維ばかりが多く含まれたドッグフードである場合、ウンチ量が増えるだけではなく、出にくかったり、便秘になったりすることがありますので注意しましょう。
2.不溶性食物繊維を含んだ食材を食べたから
ごはんにトッピングした食材、おやつとして与えた食材が不溶性食物繊維を含んでおり、便のカサ増しがされたことで、犬のウンチ量が増えることがあります。
(100g中に含まれる不溶性食物繊維量)
- さつまいも:2.4g
- かぼちゃ:2.8g
- ブロッコリー:2.9g
- にんじん:1.8g
- 茹でたキャベツ:1.5g
- りんご:1.2g
- バナナ:1.1g
トッピングやおやつとして与える食材は、どのような栄養素がどれくらい含まれているのかを計算し、摂りすぎてしまったり、カロリーオーバーになったりすることがないよう、ドッグフードと合わせて考えましょう。
トッピングやおやつとしてよく与えることのある鶏ササミ100g中には、不溶性食物繊維は含まれていません。ウンチ量が増えることなく、安心して与えられる食材だと思います。
3.主原料が穀物であるごはんを食べたから
犬のウンチ量が増えたときは、前日に食べたごはんの主原料を確認してみてください。米やトウモロコシなどの穀物が、原材料の一番目に表示されていないでしょうか。穀物が主原料である場合、吸収されなかった栄養素が多く排出されたのではないか、ということが考えられます。
穀物の主な栄養素は炭水化物であり、そのほとんどがデンプンです。ドッグフードに含まれるものは、犬の体でも十分に消化されるよう加工されています。
しかし、シニア犬になると、消化吸収がされにくくなり、消化不良による下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
ウンチ量が増え、さらに軟便や下痢である場合には、注意して与える必要があると思います。
4.飼い主が知らないところで食べたから
犬のウンチ量が増えたとき、飼い主が与えたごはんやおやつ以外にも何か食べたのでは?ということが考えられます。
同居する子供や高齢者が、人間の食べ物やおやつを与えてしまっていることがよくあります。大人の飼い主が「ダメだよ」と話しても、聞いてもらえないことがよくあります。「犬が欲しがるから…」と、つい与えてしまっているのです。
人間の食べ物は、肥満や病気の原因になります。アレルギーや中毒症状を引き起こす食べ物もあります。
愛犬の安全と健康と命を守るということ考えると、たとえ家族が相手でも厳しく言い聞かせるべきです。
まとめ
犬のウンチ量が増える原因を4つ解説しました。
- 体重の減少を目的としたフードに切り替えたから
- 不溶性食物繊維を含んだ食材を食べたから
- 主原料が穀物であるごはんを食べたから
- 飼い主が知らないところで食べたから
犬のウンチ量が増えることには、犬が食べた物が関係しています。一昨日、昨日までに、犬が食べたものを思い返してみてください。
その中にはきっと、ウンチ量が増える原因となるものがあると思います。食べた物によっては、色やニオイにも変化を感じることがあります。
軟便や下痢をしていないのであれば問題ないでしょう。