小型犬にも散歩は必要?
ペットショップで犬を見ていたら、店員に「小型犬は体が小さいからお散歩に行かなくても良いので飼うのが楽ですよ」と言われた経験はありませんか?
「散歩に行かなくても良いなら飼ってみようかな」と思ってしまうかもしれませんが、「小型犬に散歩が不要」だという言葉は犬を買わせようとするためのセールストークであり、間違った知識なので信じないようにしましょう。
体の大きさに関わらず、犬は散歩に行く必要があります。たとえ小型犬であっても、散歩にはできるだけ毎日連れて行くようにしてください。
「小型犬の散歩」に絶対行くべき3つの理由
ここからは、「小型犬の散歩」に絶対行くべき理由を具体的にご紹介します。犬を散歩させることには、さまざまな意味があることを理解しておきましょう。
1.運動不足になるから
散歩は犬にとって健康を保つための良い運動になります。散歩に連れて行ってもらえない場合、小型犬は運動不足になってしまうでしょう。
「小型犬なら室内での運動だけでも充分なのでは?」と思うかもしれませんが、犬が1日に必要とする運動量を、日本の狭い住宅でクリアするのは現実的ではありません。
運動不足になると犬は肥満になりやすく、そこからさまざまな病気を発症する可能性が高くなります。愛犬の健康を守るためにも、散歩には行くようにしましょう。
2.ストレスが溜まるから
散歩に連れて行ってもらえず、ずっと家にいる小型犬は、運動や刺激の不足によってストレスが溜まってしまいます。
そうすると犬は破壊行動や無駄吠えなどの問題行動を起こすようになったり、体調不良になることが多いです。
散歩で外に出れば気分が変わって脳への良い刺激になります。小型犬の心の健康を保つためにも散歩には必ず行くようにしてください。
3.社会化不足になるから
犬の散歩には「運動」や「ストレスの発散」以外にも、「社会化」という大切な役割があります。
子犬の頃から散歩で外の世界に触れ、社会性を身につけることは人間と一緒に生きていく犬達にとって重要なことです。
散歩に行かずずっと家の中にいると、知らない人や犬を見て吠えたり、怖がってストレスを感じたりする犬になってしまいます。
特に小型犬は警戒心が強い子が多いので、早いうちから外の刺激に慣れさせましょう。
小型犬にとって適切な散歩の頻度や距離
小型犬は犬種によって必要な運動量が大きく異なりますので、散歩の頻度や距離を決める際は、愛犬がどんな特徴を持った犬なのかをまず把握しましょう。
例えば、以下のような猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種の場合は、必要とされる運動量はかなり多めです。
- ジャックラッセルテリア
- スコティッシュテリア
- ダックスフンド
- ミニチュアピンシャー
- イタリアングレーハウンド
- ミニチュアシュナウザー
これらの小型犬は、30分~1時間の散歩を1日2回行くのが理想的だといわれています。特にテリア犬種は活発ですので、たくさん運動させてあげましょう。
一方、「愛玩犬」と呼ばれるような以下の犬種の場合は、運動量をあまり必要としません。15分~30分の散歩を、1日1回~2回ほど行くのが良いでしょう。
- チワワ
- パグ
- マルチーズ
- シーズー
- パピヨン
- トイプードル
どんな犬種でも、必要な運動量には個体差がありますので、頻度や距離は愛犬の様子を見ながら決めるようにしてください。
まとめ
今回は、「小型犬の散歩」に絶対行くべき理由について解説しました。
小型犬にも、散歩は必ず必要です。
散歩には運動だけでなく、ストレスの発散や社会化など大切な意味があります。そのため、愛犬の健康やしつけのためにも、毎日の散歩は欠かさないようにしてください。
愛犬の体力に合った頻度や距離でコミュニケーションを取りながら歩けば、飼い主さんとの絆もきっと深まるはずですよ。