犬はお留守番にストレスを感じているの?
犬を1匹でお留守番させるシーンは多くあると思います。特に最近では共働き世帯も増えているので、どうしても飼い主の出勤中はお留守番せざるを得ません。
中には「愛犬にお留守番させるのはストレスを与えそうで罪悪感を覚える」という飼い主さんもいるでしょう。では実際に、犬たちはお留守番にストレスを感じているのでしょうか。
結論から言うと、ほとんどの犬が「YES」に該当します。元々群れで行動していた犬たちにとって、仲間(家族)と離れることは危機に瀕することを意味します。そのため、強い不安や恐怖に駆られる犬は多いでしょう。
ただし、普段からお留守番に慣れていたり時間があまり長くない場合は、心身に悪影響を与えるような問題はなく、むしろ昼寝の時間に充てている犬も多いようです。
犬は何時間『留守番』できるの?理想的な時間や注意点を解説
犬は何時間までなら、過剰なストレスを感じずにお留守番できるのでしょうか。ここでは、犬の理想的な『留守番』時間や注意点を解説します。
1.犬にとって理想的な留守番は8時間まで
1匹でお留守番することに対して、不安やストレスを感じてしまう犬は多いです。しかし、留守番に慣れている犬の場合だと8時間程度であれば、お昼寝をしたりのんびり過ごしたりしてストレスを感じずに過ごしているケースが多いです。
しかし子犬期はまだ慣れていないこともあり、5〜6時間が限度と言われています。また、老犬の場合は体調不良などが不安視されるため、8時間を限度により早めに帰宅することが望ましいでしょう。
2.留守番が12時間を超えると強いストレスに
では何時間を超えると、犬に強いストレスがかかってしまうのでしょうか。限界時間は犬によって異なりますが12時間を超えてしまうと、ほとんどの犬が強い不安や恐怖を感じ、ストレスから体調不良や問題行動を起こす恐れがあります。
また、犬は毎日の飼い主の帰宅時刻を体感で覚えているため、いつも帰ってくる時刻より少し遅れると「おかしい」と察知し、強い不安に駆られる犬も多いです。
他にも部屋が真っ暗になってしまうと恐怖を覚えたり、天候が一気に悪化すると強い雨や風、雷の音で恐怖心が煽られてしまうこともあるので、この点も考慮して早めに帰宅しましょう。
3.犬を留守番させるときに注意すべきポイント
犬を留守番させるときはあらゆる事態を想定して、できる限り安全な環境を整えてあげましょう。また、愛犬が安心して過ごせるような配慮も大切です。
- 室温は適温(20〜25℃程度)に維持する
- 火傷を負う恐れのある暖房器具は極力控える
- コード類はイタズラしないよう収納ボックスにしまう
- ゴミ箱や食べ物を漁られないよう対策をとる
- 飼い主と一緒に過ごしている環境を再現する
- 飼い主の匂いが染み付いているものを渡しておく
- 暇つぶしできるおもちゃを用意しておく
このように愛犬が安心して快適に過ごせる環境を整えましょう。普段、テレビが点いているご家庭では、テレビの音量を下げた状態で点けっぱなしにするという方法も効果的です。
犬を留守番に慣れさせるための順序や方法
「犬の理想的な留守番時間は8時間」とご紹介しました。しかし、これはあくまで留守番に慣れていることが前提です。
犬を留守番に慣れさせるためには、短時間から少しずつ留守番の時間を長くしていき、最終的に8時間、ストレスなく留守番できるように留守番スキルを習得させます。
また、外出時と帰宅時は「留守番はビッグイベントではない」ことを示すため、あえてあまり構わずそっと出ていったり、帰宅時も一言挨拶するにとどめるなど、冷静な対応を心がけましょう。
他にも留守番前に散歩で体力を消耗させて、留守番中はお昼寝時間に充てるように誘導するなど、愛犬がストレスなく留守番できるような工夫を取り入れてください。
まとめ
いかがでしたか。犬は8時間までのお留守番が理想とされていますが、これは留守番に慣れていることが大前提です。まずは愛犬がストレスを感じずに留守番できるよう、しっかり留守番トレーニングを完了させましょう。また、10〜12時間を超える留守番は極力控えてください。