愛犬の『安眠度を測る』5つのチェック項目
犬は警戒心の強さから、浅い睡眠を繰り返す習性が受け継がれていると言われています。しかし、犬にとっても良質な睡眠は健康を維持したり、日中に活動するためにも重要です。
今回は、愛犬が安眠できているかチェックするための項目を用意したので、ぜひチェックしてみましょう。
1.睡眠時間
まずは睡眠時間をチェックしてみましょう。犬は浅い睡眠を繰り返す習性上、1日全体の睡眠時間は長めです。
例えば、成犬であれば1日の半分程度(約12時間前後)が平均的な睡眠時間とされています。対して、子犬や老犬は体力が消耗されやすいため、18〜20時間ほどの睡眠を摂る犬が多いようです。
上記の睡眠時間を目安に、大幅に短いと感じる場合は、睡眠不足に陥っている可能性が高いので注意しましょう。
2.眠っている間の反応
愛犬が眠っている最中の様子も遠くからチェックしてみてください。飼い主が動いたり、ちょっとした物音ですぐに反応し起きてしまうようであれば、安眠度が低い可能性があります。
しかし、ちょっとした物音に反応はするものの寝続けたり、飼い主が動いてもそのまま熟睡している様子を見せている場合は、きちんと安眠できている証です。
3.眠っている間の寝姿勢
眠っている間の体勢も、安眠できているかどうかをチェックする目安になります。もしも仰向けや全身を脱力させた状態で眠っている場合は、しっかり熟睡できている証拠でしょう。
しかし、すぐに動けるよう前足を顎の位置に置き、後ろ足から力が抜けていない状態で伏せている場合は、警戒を解いていません。安心して眠れていない証なので、寝床環境を改善するなど安眠できるよう工夫してあげましょう。
4.日中の様子
眠っている間だけでなく、日中の様子も観察してみてください。
- 活発に動けているか
- ぐったりしている様子はないか
- 食欲はあるか
しっかり熟睡できている犬は、日中も活発に動いていたり食欲が衰えることはありません。しかし、日中も眠そうに常にぐったりしている様子を見せている場合は、しっかり安眠できていない可能性が高いです。
5.精神的に安定しているか
「最近、愛犬がイライラしている気がする」「すぐに唸ったり吠えたりするようになった」という変化は見られませんか。睡眠不足が影響して、精神的に不安定になる犬は多くいます。
睡眠の質を改善することで精神的に安定し、問題行動や不機嫌な様子が改善されることもあるほど、睡眠の質は影響が大きいのです。
もちろん他の理由も考えられますが、ある時期を境に精神不安な様子を見せ始めた場合は、寝床環境やストレス要因などの改善を考えてあげましょう。
安眠度が低い…今すぐ改善すべき寝床の状態は?
今回紹介した『安眠度』チェック項目を確認し、愛犬の安眠度が低いと感じた場合は、まず寝床環境を改善してあげましょう。
- 寝床が置かれている場所の室温は最適であるか
- 直射日光は当たっていないか
- テレビの音や外の喧騒が聞こえる位置ではないか
- 寝床の周りを家族が行き来していないか
- 使用しているベッドは愛犬の体格に合っているか
まずはこれらのポイントをチェックしてください。犬にとって室温は20〜25℃前後が最適とされているので、エアコンや暖房器具などを活用して最適な室温に調整してあげましょう。
また、部屋の中でも窓際や道路側に寝床を設置していると、外の喧騒が耳に入り警戒心が高まりやすくなります。できるだけ外の喧騒が聞こえないよう、道路側とは反対の位置に配置してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は警戒心が強い動物なので、なかなか安眠できない特質を持っています。しかし、寝床環境を改善することで、少しでも安心して熟睡できる環境を整えてあげることは可能なので、ぜひ今日から少しずつ改善に努めましょう。