犬の『遊び食べ』とは?飼い主が原因の可能性も…やめさせるための5つの対策とは

犬の『遊び食べ』とは?飼い主が原因の可能性も…やめさせるための5つの対策とは

犬がエサを遊びながら食べる「遊び食べ」は少々困りものです。しっかりご飯を食べてくれないと愛犬の健康も不安になりますよね。そんな遊び食べをやめさせるための対策をご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の「遊び食べ」とは?

遊び食べする子犬

犬の「遊び食べ」とは、エサをどこかへ持ち運んだり、放り投げて遊んだりする行為のことです。

中には一度口の中に入れたご飯をペッと出したり、食器の中のご飯をカラコロと弄んだりする子もいます。

エサで遊ぶようになってしまうと、栄養面の不安はもちろんですが、散らかしたエサの後処理など飼い主さんも悩ましいと思います。

遊び食べが習慣化すると、与えられたご飯を完食することが難しくなりますし、ご飯とおもちゃの区別がつかなくなることも。そのまま続けていると、「食事」の意識が薄れていってしまうので、しっかりとした対策が必要となります。

「遊び食べ」をやめさせるための対策

お皿を片付けられる犬

では、愛犬の「遊び食べ」をやめさせるためにはどのような対策をすべきなのでしょうか。

1.ご飯を残していても早めに片付ける

いつまでもご飯があると「今食べなくてもいいや」という心理が働き、結果ムラ食いに繋がります。また、ご飯の出しっぱなしが災いし、いつの間にかエサをおもちゃと勘違いしてしまう可能性もあります。

いつでもご飯を食べられる安心感は「食事」の意識を薄れさせます。

そのため、愛犬にご飯を与えた後、15分程度したら残っていても片づけるようにしましょう。これを繰り返すことで「後でお腹が空いても食べられない」と学習し、遊び食べもなくなるはずです。

2.ご飯の時間を決める

ご飯を与える時間をしっかり決めることも、遊び食べをやめさせる対策のひとつです。

しかしあまりにもきっちり固定し過ぎてしまうと、万が一外出からも戻りが遅くなった等で、いつもの時間になっても出せなかった場合、犬はストレスを感じるようになってしまうかもしれません。

そのため、余裕をもって前後15分程度の中で与えてみてください。

なお、前述した「早めにご飯を片付ける」対策と併用すると、より「今食べなきゃ!」と意識が強まります。続けていくとご飯を心待ちにするようになるはずです。

3.おやつを与えすぎない

おやつを食べる柴犬

ご飯より嗜好性の高いおやつが好きな犬は多いものです。もちろんご褒美として一定量与えることは問題ありませんが、ご飯を食べないからという理由で与えていないでしょうか。

もしそうなると、犬はお腹も満たされ、本来食べるべきご飯への興味も薄れてしまいます。

まずは与えるおやつの回数・量を減らしましょう。愛犬がねだってもグッと我慢です。それでも遊び食べが改善されなければ、ご飯を完食しなければおやつは与えないことを実践しましょう。自然とお腹が空きご飯を食べるはずです。

4.たっぷり運動させる

野生時代の犬は、いつ食べられるか分からないという危機感からエサに貪欲でした。

しかし、現代の犬はその習性は残っているものの、毎日ご飯をもらえるという安心からその危機感は薄れているでしょう。

そのため、お腹が空かなければ無理に食べない、という行動をとることも。

その場合は、いつもより長く散歩をしたり、おもちゃでたくさん遊んで犬のお腹を空かせてあげましょう。空腹感を覚えさせ、ご飯は美味しいという意識を持たせてあげられると良いですね。

5.スキンシップの時間を増やす

時に飼い主さんの目を引きたくてわざと遊び食べをする場合があります。遊び食べをして怒られても、犬の視点では「構ってもらえた」と変換され繰り返してしまうのです。

甘えん坊や寂しがり屋の個体に多いようですが、愛犬とのスキンシップは十分に取れているか振り返ってみてください。

今は遊び食べのみでも、近い将来別の問題行動へと繋がる恐れがあります。一緒に遊ぶ時間を意識して作るとお腹も空きますし、まさに一石二鳥です。

まとめ

ご飯をまきちらして食べない犬

犬が遊び食べをしてしまうのは、突き詰めれば飼い主さんの与え方や環境が原因の場合が多いのです。

今回ご紹介した対策を繰り返すことで、犬は必ず学習します。

大切な愛犬にはいつまでも健康でいてほしいものです。元気で過ごすためにも食事はとても大切です。愛情深く愛犬と向き合ってくださいね。

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