それぞれの特徴は?『長生きする犬種』5選
現在、犬全体の平均寿命は14.62歳です。昔は10年生きれば長生きと言われていた時代もあったため、大幅に平均寿命が延びていることがわかります。
では、犬の中でもどのような犬種が特に長生きしやすいのでしょうか。
1.トイプードル:15.3歳
日本国内でも人気の高いトイプードルは、15.3歳と全体の平均寿命を遥かに超える平均寿命を持ちます。トイプードルは比較的健康的で丈夫な体を持つ犬種なので、それが要因で長生きしやすいと考えられるでしょう。
しかし、トイプードルは垂れ耳であるために、外耳炎など耳に関する病気を患いやすい傾向があります。耳掃除は大事ですが、やり過ぎには要注意です。
また、足の怪我(骨折や脱臼)によって寿命が縮まってしまう恐れもあるため、屋外はもちろん、屋内でも転倒や高い場所からの飛び降り時に、衝撃が加わらないような工夫をしましょう。
2.ミニチュアダックスフンド:14.8歳
ミニチュアダックスフンドも日本国内で人気の高い犬種です。胴長短足な体型が特徴的な犬種ですが、平均寿命は14.8歳と全体の平均寿命よりも長い傾向が見られます。
元気いっぱいなミニチュアダックスフンドは、他の犬種よりも活発に動く子が多く見られます。そのため、運動量が十分足りていて、しっかりと全身にバランス良く筋肉をつけることができているのかもしれません。
しかし、椎間板ヘルニアや肥満には注意が必要です。ダックスフンド犬種は食欲も旺盛な上、胴長短足犬種なので、肥満になってしまうと全身に負荷がかかりやすくなります。
3.パピヨン:14.6歳
左右に広がる美しい耳が特徴的なパピヨンは、平均寿命14.6歳と全体の平均寿命と同じくらい長生きする犬種です。
パピヨンも比較的かかりやすい病気が少ない犬種ですが、視力の低下や白内障など目に関わる疾患を発症しやすい傾向にあります。
また、トイプードルと同様に小型犬特有の膝蓋骨脱臼などを招きやすいので、転倒や落下時の着地の衝撃などへの対策を講じましょう。
4.柴犬:14.7歳
日本犬として世界的に人気の高い柴犬は、さまざまな環境に適応しやすい丈夫な体を持つため、平均寿命が14.7歳と中型犬の中でも長生きする傾向が見られます。
また、最近では「豆柴」と呼ばれる小さな柴犬も増えてきています。しかし、こちらも通常の柴犬と同様の平均寿命で公表されているため、大きな差はないでしょう。
基本的に特別かかりやすい疾患や怪我などはありませんが、長生きしやすい犬種のため、老化に伴う認知症や白内障、心臓疾患などには気をつけてください。
5.イタリアングレーハウンド:15.1歳
全体的にほっそりとした体型と筋肉質な体格を持つイタリアングレーハウンドは、15.1歳とトイプードルと並ぶほどの長寿犬です。
非常に華奢に見えるため、短命なのではと不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、実際はがっちりとした筋肉と丈夫で屈強な体を持っているため、病気にもかかりにくいことが長生きの理由だと考えられます。
ただし、遺伝的な皮膚病や骨折を起こしやすい犬種です。過度な運動や衝撃の強いスポーツなどは、極力控えた方が無難でしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の中でも特に長生きする犬種は、もともと体が丈夫な犬種が多く見られます。また、さまざまな環境に適応しやすい犬種も長生きしやすいと言えるでしょう。ぜひ愛犬の種類に合った適切な生活環境を整え、なるべくストレスや負担を与えないよう工夫してください。