犬の散歩をしすぎているサイン5選 過剰な運動で起こりうる愛犬への悪影響とは?

犬の散歩をしすぎているサイン5選 過剰な運動で起こりうる愛犬への悪影響とは?

犬はたくさん運動させるべき、と考える飼い主さんも多いでしょう。しかし、過剰な運動をさせてしまうと、体に負担をかけてしまう恐れも…。この記事では、過剰な運動で起こりうる悪影響や散歩のしすぎサインを紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

運動のしすぎは愛犬の体に悪影響を及ぼす恐れも

草むらに座り込む犬

犬にとって運動は健康を維持する上で非常に重要です。しかし、その犬の健康状態や体格、スタミナに適していない過剰な運動をさせてしまうと、体に大きな負担をかけてしまいかねません。

  • 過剰な体力消耗による免疫力低下
  • 強い疲労感による食欲低下
  • 呼吸困難
  • 足腰への大きな負担
  • 過剰な疲労による骨折や脱臼

このように体に強い負担をかけることで、以上のような悪影響を及ぼす恐れがあります。

適度な運動は体力維持や筋力向上、免疫力向上につながりますが、過剰な運動は逆効果となる恐れがあるので気をつけましょう。

犬の散歩をしすぎているサイン5選

散歩する犬

では、犬が散歩をしすぎている時、どのようなサインを見せるのでしょうか。下記のようなサインを見せた時は、無理をさせずに休める場所を探しましょう。

1.呼吸が荒くなる、速くなる

いつもより呼吸が荒くなったり速くなったりと呼吸のテンポに乱れが見える場合は、疲労が蓄積しているサインです。

無理に歩かせてしまうと動く気力すら無くなったり、呼吸困難に陥ったりする恐れがあるため、早めに休める場所を探しましょう。

2.首を伸ばして苦しそうに呼吸する

舌を出して呼吸する犬

「ハッハッ」「ゼーゼー」という呼吸音と共に、首を伸ばして息苦しそうな様子を見せている時は、呼吸困難に陥りそうなほど心拍が乱れているサインです。

酸素不足に陥ったり、呼吸困難に陥ってしまう危険性もあるので、一度休憩できるスペースを探したり、小型犬の場合は飼い主が抱っこして家に連れ帰るなど、適切な判断を下しましょう。

3.舌の色が紫色に変色している

通常、健康的な犬の舌の色はピンク色です。しかし、散歩中に舌の色が紫色に変色している場合は、体内の血中酸素濃度が低下し、酸素不足に陥っていることを示しています。

酸素不足に陥ると息が苦しくなり過呼吸や呼吸困難など、重症化してしまう危険性もあります。すぐに家に連れ帰り、しっかり休息を取らせてください。

また、休んでも呼吸が正常に戻らなかったり舌の色が元に戻らない場合は、かかりつけの動物病院を受診しましょう。

4.その場にペタンと座り込み動かなくなる

芝生の上に座り込む柴犬

犬が強い疲労を感じている場合、「もう歩けません」とその場にペタンと脱力したように座り込んでしまうことも多いでしょう。

体や足全てを地面にべったりとくっつけ、そのまま地面に伏せたり寝転がってしまう犬もいます。この状態に陥っているときはすでに疲労困憊の状態なので、少し休ませてから家に戻るか抱っこして家に連れて帰ってあげましょう。

ただし、中には「こうすれば歩かなくて済む」と考える犬もいるため、普段の愛犬の性格や嗜好、様子を考慮した上で、他にも疲れているサインを見せていないか確認してみてください。

5.何度もあくびする

あくびは犬のストレスサインの一種と言われています。また、散歩中に何度もあくびしている場合は、酸素不足による疲れを感じており、酸素を取り込もうとあくびをしていると言われています。

そのまま無理に散歩を続けてしまうと呼吸が乱れたり、呼吸困難、過呼吸などにつながる危険性もあるので、注意深く様子を見守りながら帰宅する方が良いでしょう。

まとめ

舌を出して歩くコーギー

いかがでしたか。愛犬が散歩しすぎて疲労を感じている時は、まず休憩できる場所を探して休ませてあげましょう。また、家が近い時は家に連れて帰り、ゆっくり体を休ませて体力を回復させてあげてください。

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