犬が突然死してしまう6つの原因・要因
元気に暮らしていた人が急に亡くなることを「突然死」といいますが、人間だけでなく犬にも突然死が起きることがあります。
ここでは犬が突然死してしまう原因についてご紹介しますので、愛犬の健康管理に是非お役立てください。
1.急性中毒
持病がなく健康な犬でも「急性中毒」を起こすと突然死することがあります。
急性中毒は食べ物や薬品、植物などさまざまな物が原因になりますので、愛犬の身の回りには日頃から注意するようにしましょう。
特に以下は一般家庭にもよくある物ですので、犬には近づけないようにしてください。
- チョコレート
- キシリトール
- タバコ
- アルコール
- 洗剤などの薬品
- ネギ類
これらの物を犬が口にして中毒を起こすと、嘔吐や痙攣、血尿などの症状が現れ最悪の場合は死に至ります。もし誤飲してしまった場合は、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
家の中だけでなく散歩の時の拾い食い、除草剤などでも急性中毒になることがあるので注意してください。
2.心臓病
犬が「心臓病」の発作によって突然亡くなることもあります。
心臓にはストレスや激しい運動によって負荷がかかりやすく、元気だった犬が倒れてそのまま亡くなるケースも少なくありません。
「僧帽弁閉鎖不全症」や「心筋症」「不整脈」など犬がかかる心臓の病気は多く存在しますので、定期的に心音のチェックなどを動物病院で受けておきましょう。
3.脳疾患
「脳の病気」も犬が突然死する原因のひとつです。
具体的には、先天的な脳の異常、脳梗塞や脳腫瘍、外傷による損傷などの脳疾患が原因で突然死を招いてしまうのです。
脳は生命に関わるとても重要な器官ですので、異常があらわれると、犬が突然倒れて死んでしまうことがあります。
4.低血糖
体を動かすエネルギーの源である「ブドウ糖(血糖)」の体内数値が下がることで起きる「低血糖」も犬が突然死する原因になります。
低血糖になっている犬はぐったりして元気が無くなり、痙攣や嘔吐、震えなどの症状が起き、対応が遅れるとそのまま死んでしまいます。
特に、体が小さい子犬や小型犬は低血糖を起こしやすいので注意しましょう。
5.胃捻転
「胃捻転」は大型犬に多く、早食いや食事の直後に運動をするなどし、文字通り胃が捻じれて起きる症状です。
胃捻転を起こした犬は全身状態が悪化し、放置するとそのまま亡くなってしまうことがほとんどです。
- お腹が膨らむ
- 苦しそうな呼吸をする
- 吐く素振りをするが吐かない
- 歯茎や舌が青白くなる
胃捻転が起きた犬には、これらの症状が起きますので、異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。
6.事故
病気だけでなく、「事故」も愛犬の命を突然奪う原因になります。
交通事故や誤飲による窒息、水の事故、感電、転落など、犬が遭遇する可能性のある事故はさまざまなシチュエーションに潜んでおり、その種類は多岐に渡ります。
飼い主として、愛犬の安全には常に気を配るようにしてください。
愛犬の突然死を防ぐために普段からできること
愛犬の突然死を防ぐために、普段から「定期的に健康診断を受けさせる」「栄養バランスの取れた食事を与える」「適正体重を維持する」「ストレスを発散させる」ことを意識しましょう。
また、犬は病気を隠そうとしますので、見た目には元気でも定期的に動物病院で健康診断を受けておきましょう。普段から食事や運動にも気をつかい、愛犬のストレスが溜まらないようにしてください。
- 外ではリードを必ずつける
- 犬が飲み込みそうな物を放置しない
- 電気コードを隠す
- 高い所に乗せない
- 中毒を起こす物には近づけない
これらのことを守って、愛犬の事故を防止することも大切です。
まとめ
大切な愛犬の突然死は本当にショックなものです。
どれだけ大切に飼っていても病気や事故を完璧に防ぐことは難しく、犬の突然死を絶対に防ぐ方法は残念ながらありません。
しかし、「ノーリードで散歩させていて事故に遭った」「チョコを食べさせてしまった」など、「飼い主の配慮で防げたはずの突然死」は起こさないようにしましょう。
この記事を参考に、犬がどんなことで突然死してしまうのか知識をつけ、愛犬を守れるようにしてくださいね。