話題のCM「盲導犬会議」に込められた願いとは
公益社団法人ACジャパンが、盲導犬たちが発言する「盲導犬会議」というCMを作成しました。
このCMに込められた願い。
「 盲導犬会議 」 と称した盲導犬たちによる会議での発言を通して、彼らが前向きに、そしてパートナーと共に喜びを感じながら役割を果たしていることを伝えます。そして多くの方が盲導犬のことを正しく理解し、パートナーと共に社会の一員として活き活きと暮らしていける社会になって欲しい、という願いをこめています。
盲導犬たちの言葉
このCMはテレビCMだけでなく、ラジオや新聞広告でも見ることができます。
テレビCMでの盲導犬会議では、盲導犬たちがこんなことを述べています。
「僕のところは、カフェに入れてほっとしていた!」
「盲導犬はOKって、意外と知られてないよねー」
盲導犬を連れてお店へ入ることは、法律によって許可されていますが、しかし、盲導犬を連れたパートナーのほとんどが、入店拒否をされた経験があるそうです。
なぜカフェに入れただけでほっとしているのか?
それは入店拒否という辛い経験があるからこそ、カフェに盲導犬を連れて入れたことだけでも、とっても安心できることなのです。
「私のとこは、「信号青ですよ」って言ってもらって。」
「そーゆーの助かるよねー」
信号が青と伝えてもらえることに、盲導犬を連れた方がどれだけ助かっていることでしょう。
盲導犬は信号を認識できません。
車が通っていないことを確認することしかできません。
一声「信号青です」と伝えるだけで、盲導犬を連れたパートナーへの大きな助けになります。
「うちなんて、僕が来て10年ぶりに外出できたんだよ!」
「これから色んなところに行けるねー」
まとめ
見えない世界へ1人で飛び込むことの恐怖。
見える人には決してわからない怖さです。
そんな暗い世界で手を引いてくれる存在が、盲導犬です。
盲導犬たちの発言として、様々な喜びの声があがっていますが、これら全て盲導犬を迎えたパートナーの方々の声です。
パートナーの方々が怖い外の世界を歩くことができるのは、盲導犬がいてくれるからです。
そんな「第二の目」としてパートナーを支える盲導犬について、理解されていないことがたくさんあります。
一人ひとりが盲導犬のことを少しでも知ってもらうことが、盲導犬とそのパートナーが過ごしやすい世界を作るきっかけになります。
「人と盲導犬が、いきいきと暮らす社会へ。」