SNSで見かける犬の『お姉さん座り』…可愛いで済ませないで!
SNS上には可愛らしいわんこの写真がたくさん投稿されていますよね。しかし、中には可愛いと撮った写真に、実は危険なサインが写り込んでいることもあります。
例えば「お姉さん座りをしている」と投稿されたわんこの写真には、座り方の異常性や危険な症状が隠れていることがあるようです。
一見、可愛らしくユニークな座り方に見えますが、犬の『お姉さん座り』は可愛いで済ませず、他に異変やおかしなサインが見られないかチェックしましょう。
犬が『お姉さん座り』をする4つの理由とは?
なぜ犬は、片足を投げ出しお尻をペタンと床につける『お姉さん座り』をするのでしょうか。ここでは、犬が『お姉さん座り』をする理由を紹介します。
1.リラックスして足を崩している
表情が柔らかく、リラックスしているような様子でお姉さん座りしている場合は、遊んだ後や散歩に行った後、ご飯を食べた後など、満足した気持ちでくつろいでいるのでしょう。
リラックスしているとだらんと全身が脱力することが多いため、犬もお姉さん座りと呼ばれる座り方になることがあります。
2.小さい頃から習慣づいていて癖になっている
小さい頃からお姉さん座りのような姿勢で座ることが習慣づいている場合、その座り方が癖になっている可能性も考えられます。
ある日突然お姉さん座りをするようになったわけではなく、ずっとこの座り方のままという場合は、単純に「座りやすいから」「楽だから」という理由が考えられるでしょう。
3.先天性の関節異常
小さい頃からずっとお姉さん座りをしている場合、多くは癖になっている可能性が考えられます。しかし、時折歩きにくそうな様子を見せたり、痛みを感じている様子を見せる場合は注意が必要です。
この場合は、股関節形成不全などの先天的な関節異常を発症している可能性があります。特に大型犬は、成長過程で発症することもあるので気をつけましょう。
4.関節に痛みを感じていて普通に座れない
ある日突然、お姉さん座りをするようになった場合は、関節付近に痛みを感じるため、普通に座れなくなっている恐れがあります。
足に痛みを感じていると普通に座るだけでも足に負担がかかるため、強い痛みを伴います。そのため、痛みを回避するようにお姉さん座りをしているのです。
病院に連れていく目安は?危険な『お姉さん座り』の特徴
お姉さん座りは、癖やリラックしている状態を表していることもありますが、場合によっては遺伝的な病気や怪我が関係していることもあります。
以下のような特徴が見られる場合は、まずかかりつけの動物病院へ連れて行き、足に異常が見られないか診察してもらいましょう。
- 突然お姉さん座りをするようになった
- ある時期を境にお姉さん座りの頻度が増えた
- 歩くときに足を引きずるような仕草を見せる
- 足を触ろうとすると嫌がったり鳴き声をあげる
- 「おすわり」と言っても普通にお座りできない
病気や怪我が関係しているならば、早めに治療してもらうべきです。
他にも散歩に行きたがらなくなったり、移動することが減ったなどの異変が見られるので、見逃さないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬がお姉さん座りをしているときは、病気や怪我が関係していないか注意深く様子を観察してください。少しでも違和感を覚えたら、かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。