犬の寿命を縮めている『ダイエット法』3選 絶対NGなやり方と健康的に痩せるためのヒント

犬の寿命を縮めている『ダイエット法』3選 絶対NGなやり方と健康的に痩せるためのヒント

『犬の寿命を縮めているダイエット法』についてまとめました。間違ったダイエット法は愛犬の寿命を縮めることがあります。今回は、犬の寿命を縮めているNGな「ダイエット法」と健康的に痩せるヒントを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の寿命を縮めている「ダイエット法」

横たわるぽっちゃりなハスキー

犬にとっても肥満は万病のもと。関節や心臓に大きな負担を与えます。適正体重を大幅に超えてしまっているのであれば、ダイエットさせることも検討しなければなりません。

もしも愛犬の体重や肥満が気になるのであれば、まずは獣医師に相談してみましょう。健康診断を受け、適正体重を知り、健康状態に合わせたダイエットを行うことが大切です。

すでに飼い主さんの自己流でダイエットを始めている場合、愛犬の寿命を縮めているNGなダイエット法であるかもしれません。

体重が急激に減ってしまったり、ダイエット前より増えてしまったり、愛犬に不調が見られるなどする場合には、ダイエット法を見直さなければならないでしょう。

1.運動量を大幅に増やす

犬の寿命を縮めているダイエット法は、運動量を大幅に増やすことです。

適正体重を超え、肥満である状態で運動をすると、関節や心臓への負担はより大きくなります。体が重い状態では、犬も積極的には運動をしたがらないでしょう。

アジリティーをさせたり、ドッグランで走らせたり、いきなり激しい運動をさせることもNGなダイエットのやり方です。

適正体重までは、大幅な運動量の増加はせず、毎日のお散歩を習慣にするとよいと思います。朝と夕の2回、15分~20分程度、愛犬のペースで歩きましょう。

朝と夕のお散歩が習慣である場合には、5分~10分程度、時間を増やしてみるとよいと思います。

2.ごはんの量を減らす

計量器にドッグフード

犬の寿命を縮めているダイエット法は、ごはんの量を減らすことです。

適切な量のごはんを与えているのであれば、ごはんではなく、おやつの量を減らしてみてください。

ドッグフードには、愛犬の健康を維持するために必要な栄養素が含まれています。ごはんを減らすと栄養不足になり、ダイエットによって不健康になってしまう恐れがあります。

なお、いきなりおやつの量を減らすと、犬がしつこく要求してきたり、イライラしたりすることがあるかもしれません。

そんなときは、おやつの質を変えてみるとよいと思います。低脂肪なおやつ、低カロリーなおやつにするなどです。犬用のおやつではなく、鶏肉を蒸して与えるなど、食材をおやつとして与えるのもよいと思います。

3.短期間で体重を減らす

犬の寿命を縮めているダイエット法は、短期間で体重を減らすことです。

「肥満です」「ダイエットしてください」「このままでは病気になりますよ」「長生きできませんよ」などと獣医さんから言われたら、「すぐにダイエットさせなきゃ!」と焦ってしまう気持ちはよく分かります。我が家の愛犬たちもダイエットの経験があるからです。

まず獣医さんに言われたことは、「体重の大幅な増減がなければ大丈夫」ということです。食事制限をさせたことで急激に体重が減ったときは、きつく叱られたこともありました。

年齢や健康状態、肥満度にもよって異なるため、どれくらいの期間でどれくらいのダイエットが必要なのかは、絶対に獣医師に相談してほしいです。

まとめ

体重計に乗る犬

犬の寿命を縮めている「ダイエット法」を3つ解説しました。

  • 運動量を大幅に増やす
  • ごはんの量を減らす
  • 短期間で体重を減らす

「犬は少しポッチャリしていた方が可愛い!」などと私もそう思っていました。しかしその考えが、結果として愛犬を肥満にさせてしまう原因にもなりました。

ダイエット中のごはんは、量だけではなく、質の見直しも必要だと思います。「ダイエットフードを食べさせればいい」という考えは甘かったな…と反省しています。

お散歩嫌いで運動が苦手なのであれば、1日の活動量を増やすことを目標にし、おもちゃで遊びながらエネルギーを消費できるとよいと思います。

もふもふな被毛で覆われた愛犬の体ですから、痩せているのか太っているのか、気づけないでいるかもしれません。

年1回の予防接種の時期は、年1回の健康診断を受けやすいタイミングです。動物病院で体重を量り、適正体重であるかどうか、ダイエットの必要性など考える機会にしましょう。

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