犬が亡くなる危険がある『暖房器具』4選 絶対NGな使い方と安全な使用方法とは

犬が亡くなる危険がある『暖房器具』4選 絶対NGな使い方と安全な使用方法とは

犬が亡くなる危険がある「暖房器具」をご紹介します。使い方を間違えると愛犬を危険に晒すこともありますので、冬に備えてチェックしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が亡くなる危険がある「暖房器具」

こたつの中にいるビーグル

今回は、犬が亡くなる危険がある「暖房器具」をご紹介します。

間違った使い方をして愛犬の命を危険に晒さないように確認しておきましょう。

1.こたつ

冬になると「こたつ」から出てこなくなるという犬は多いですよね。しかし、犬がこたつの中に長時間入るのは大変危険です。

こたつの中は湿気と熱がこもりやすく、犬が長時間中にいると、外耳炎などの皮膚病を引き起こしますし、脱水症状や熱中症を起こして最悪の場合は死んでしまうことも考えられます。

また、練炭を使うタイプのこたつは一酸化炭素中毒になってしまう危険もあるので、犬を中には絶対に入れないようにしましょう。

2.石油ストーブ

灯油を使って部屋の温度を上げる石油ストーブは、換気をせず使用すると一酸化炭素中毒になる恐れがあります。愛犬を留守番させる時には、絶対に使用しないようにしましょう。

他にも、下記の暖房器具は使用する際に定期的な換気が必要です。

  • 石油ファンヒーター
  • ガスファンヒーター
  • ガスストーブ

換気をしないでこれらの暖房器具の使用を続けると、部屋の中に一酸化炭素が充満し、頭痛や嘔吐、頭がボーっとするなどの症状があらわれます。

また、ストーブやファンヒーターは犬が近づきすぎて火傷を負う恐れもあるため、飼い主が気をつけるようにしてください。

3.電気ストーブ

石油ストーブよりも安全そうに思える「電気ストーブ」も、使用する際は注意しなくてはいけません。

実は、暖房器具の中で最も火災発生率が高いのが電気ストーブです。洗濯物やブランケットなど、燃えやすいものが触れて火事になる事故がとても多いのです。

火事になれば犬の命も当然危険に晒されますので、愛犬を留守番させる時に電気ストーブは利用しないほうが良いでしょう。

4.ホットカーペット、床暖房

犬に使用する暖房器具として人気なのが「ホットカーペット」や「床暖房」ですが、犬が熱さから逃げられないような状態で使用すると低温火傷をすることがあるので注意してください。

低温火傷は「低温」という言葉から「軽い火傷」だと思われがちですが、実は皮膚の奥まで達する「Ⅲ度熱傷」になることもあり、状態によっては皮膚が壊死を起こすこともあります。

低温火傷で犬が亡くなることはほぼ無いかもしれませんが、リスクがあることは知っておきましょう。

犬に暖房器具を使う時の安全な使用方法

囲われたストーブと犬

犬に暖房器具を使いたい時は「エアコン」が最もオススメです。

エアコンは犬がイタズラをしたり事故が起きる可能性が少ないですし、飼い主がいなくても自動で室温を調節してくれるので安心です。愛犬に留守番をさせる時はエアコンを使用しましょう。

床暖房やホットカーペットは、犬が熱から逃げられる場所を作っておくと安心して使うことができます。

ストーブなどの暖房器具には、犬が近づきすぎないように囲いをするようにしてください。こたつは中に犬を入れないようにするか、定期的に様子を確認して水を飲ませるなどして脱水にならないように注意しましょう。

エアコン以外の暖房器具を使っている時は犬から目を離さない、使う前にコードなどに不具合がないか確認する、などして安全に使うことが大切です。

まとめ

暖炉の前で眠る大型犬

今回は、犬が亡くなる危険がある「暖房器具」を紹介しました。

暖房器具は使い方を間違えると、一酸化炭素中毒や火災など、重大な事態を引き起こす可能性があります。

愛犬の命を守るためにも、安全に使うようにしてください。正しく暖房器具を使って、寒い冬を愛犬と共に乗り切りましょう。

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