愛犬の目から涙が…犬も悲しいときに涙を流すの?
人間は悲しいときや感動したときなど、感情が影響して涙を流すことがあります。犬も涙を分泌する機能が備わっているため涙を流すことはありますが、現時点で感情が影響して涙を流すかどうかは、医学的に解明されていません。
しかし愛犬の目が潤んで、涙を流していたという光景を見たことがある飼い主さんも多いでしょう。
もしも感情が影響を与えていないのであれば、なぜ犬たちは涙を流すのでしょうか。飼い主として理由が気になりますよね。
犬が涙を流す理由は?考えられる4つの理由
犬が涙を流すとき、いくつかの理由が考えられます。ここでは、犬が涙を流すときに考えられる理由や原因を紹介するので、それぞれの理由に適した対処法を実践してみましょう。
1.埃や小さなゴミなどの異物が目に入った
犬が涙を流すときに最も多い理由は、埃や小さなゴミなどの異物が目に入ってしまい、眼球に刺激を与えているという理由です。
異物が目に混入してしまうと、異物を押し出そうと涙が分泌されます。この働きによって涙が溢れ、混入した異物と共に目の外へと押し出されるのです。
2.目の周りの毛が瞳に当たっている
目の周りの毛が長くなっている犬の場合は、埃や小さなゴミが混入していなくても毛が眼球に当たってしまい、刺激となって涙を分泌することがあります。
特に長毛種は目の周りの毛も長くなりやすいため、定期的に目の周りの毛をカットしてあげる必要があります。刺激を与え過ぎてしまうと炎症や眼球の傷に繋がりかねないので、定期的にチェックしましょう。
3.目の周りや眼球が傷ついている
慢性的に涙を流しているという場合は、目の周りや眼球に傷がついており、常時刺激が加わっている可能性があります。犬自身も痛みや不快感を覚えているはずなので、ストレスに感じていることでしょう。
軽い症状であれば、病院で処方される目薬を投与することで徐々に治ることも多いです。慢性的に涙を流している場合は、まずかかりつけの動物病院に相談しましょう。
4.病気が原因の疑いも
慢性的に涙を流している場合は炎症や傷ではなく、すでに病気へと進行している可能性も疑われます。涙の分泌量が多くなるときに考えられる病気は以下の通りです。
- 角膜炎
- 結膜炎
- 緑内障
- 鼻涙管閉塞
そのまま放置してしまうと病状が悪化し、失明につながったり他の病気を併発する恐れもあります。早めに動物病院で診察や検査を受けましょう。
愛犬が涙を流す時に病院に連れて行くべき目安は?
愛犬が一時的に涙を流している場合は、埃や毛が入ってしまった可能性が高いです。しかし慢性的に涙を流す場合は、まずかかりつけの動物病院に連れて行き、問診や診察を受けるべきでしょう。
また、犬自身が目を気にする様子を見せたり、涙だけでなく目やにも増えてきたなどの異変が見られる場合は、病気の可能性が高まります。
病気は早期発見、早期治療が重要です。早めに診察や検査を受け正確な病状を把握し、適切な治療を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が涙を流す理由は現段階で感情によるものではなく、目に何らかの刺激が加わっていることが原因です。慢性的に涙を流している場合は病気の疑いもあるので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。