「短命な犬」の共通点とは
愛犬にはできる限り長生きをしてもらいたいものですが、犬種の特徴や飼い方によっては短命になりがちな犬もいます。
そこで今回は、「短命な犬」の共通点について解説します。飼育方法の改善など、飼い主としてできる対策もありますので、ぜひ参考にしてください。
1.適切な飼い方をされていない犬
飼い主から適切な飼い方をされていない犬は、短命になりやすいでしょう。
適切でない飼い方といわれるのは、次のような飼育方法です。
- 外飼い
- 散歩に連れて行かない
- 適切な栄養が与えられていない
- 室温管理されていない場所での飼育
- 人間の食べ物を与えている
かつては、犬は外で飼われるのが一般的でしたが、現在では外で犬を飼うことは推奨されていません。外で飼われる犬には、熱中症や寒さ、他人からの虐待や誘拐、脱走など、短命の原因となる多くのリスクがあるからです。
適度な運動や栄養、犬にとって快適な室温管理も長生きには必要不可欠なので、これらを怠ると犬が長生きすることは難しいでしょう。
また、人間の食べ物には犬にとって有害なものも多いですし、健康に害を与える塩分や油も多量に含まれているため、犬の寿命を縮める恐れがあります。
2.健康管理をされていない犬
短命な犬は、健康管理があまりされていないことが多いです。
「感染症予防ワクチンの接種」「寄生虫の予防」「定期的な健康診断」「病気やケガをした際の適切な治療」などは、犬を長生きさせるためにはとても大切なケアになります。
「お金がもったいない」「病院に連れて行くのが面倒」などという飼い主に飼われている犬は、感染症にかかったり、放置された病気やケガが原因で早くに亡くなることも少なくありません。
3.大型犬
大型犬は小型犬や中型犬に比べて短命だといわれています。
小型犬や中型犬の寿命が14歳~15歳のところ、大型犬は長くても12年ほどで亡くなる場合が多いです。
大型犬が短命なのは、成長スピードが早いことや心臓に負担がかかりやすいこと、ホルモンの影響などが理由として挙げられています。
4.短頭種
パグやフレンチブルドッグ、ブルドッグなどの短頭種、いわゆる「鼻ぺちゃ」な犬種も短命になりやすいです。
短頭種が短命だといわれるのは、抱える病気のリスクが他の犬種よりも多いため。鼻が短い短頭種たちは呼吸器系のトラブルを抱えやすく、熱中症などにもなりやすいといわれています。
ある研究によると、短頭種は他の鼻が長い犬種と比べて平均で4年ほど寿命が短い傾向にあるそうです。
愛犬を長生きさせる秘訣
愛犬に長生きしてもらうためには、まずは適切な飼育を心がけましょう。
栄養バランスの取れた食事、適切な温度、適度な運動、ストレスのかからない生活環境を意識してください。ワクチン接種や寄生虫の予防、健康診断も長生きには欠かせません。
そして何より、愛情を持ってたくさん愛犬とコミュニケーションを取るようにしましょう。健康でいるためには、愛犬の心が満たされていることも重要です。
大型犬や短頭種など遺伝的に寿命が長くない犬でも、なかには他の犬種のように15歳前後まで長生きできる犬は多くいます。短命な犬種だと悲観せずに、愛犬が幸せに犬生をまっとうできるように努めてください。
まとめ
どれだけ飼い主が健康に気を配っていても、悲しいことに病気や事故などで若くして天国へ行ってしまう犬はいます。
自分のせいで短命になってしまったと責めてしまう飼い主さんもいますが、日頃から「愛犬が幸せに暮らせるように」と意識して努めていたなら、きっとその愛犬は幸せだったはずです。
今回紹介した特徴の犬だけでなく、どんな犬でも寿命が人間よりも短いことは事実。愛犬が少しでも健康的に長く生きられるように、日頃から意識して接するようにしていきましょう。