犬とキスをするリスク
あなたは愛犬とキスをしますか?
あなたから愛犬にキスをすることもあれば、愛犬があなたの顔や口元を舐めてキスをしてくれることもあるのではないでしょうか。
飼い主にとっては、何気ない生活の一部であり、問題視したことはないかもしれません。しかし、犬とキスをすることにはリスクが伴います。犬に顔を舐められることには、どのような危険があるのか、どのくらいご存じでしょうか。
犬の口の中には400種類以上ともされる細菌が存在しています。健康な犬の口の中にも必ず存在しています。その細菌の中には、私たち人間が感染すると死に至るような、恐ろしい細菌もいます。
リスクを感じたことはない、危険性を感じたことはないという方も、ぜひ一緒に考えてみてほしいです。
1.皮膚が化膿する
犬とキスをするリスクは、皮膚が化膿することです。
約70%の犬の口の中に存在するとされる、パスツレラ菌が原因です。犬に舐められた部分の皮膚が炎症を起こし、化膿することがあります。
2.呼吸器系疾患を引き起こす
犬とキスをするリスクは、呼吸器系疾患を引き起こすことです。
犬の口の中に存在するパスツレラ菌が原因であるとされ、もともと呼吸器系疾患のあった飼い主が愛犬とキスをしたことにより、症状が悪化し、死に至ったケースも存在するとされています。
3.骨髄炎を引き起こす
犬とキスをするリスクは、骨髄炎を引き起こすことです。
これもまた、パスツレラ菌が原因で引き起こされるリスクなのですが、犬とキスをしようとしたとき誤って咬まれてしまったことで感染する可能性があるとされるものです。
犬の咬み傷が骨にまで達する傷であった場合、骨髄炎を引き起こすことがあります。もしも免疫力が低下しているときであった場合、重症化し、骨髄炎によって死亡する危険性もあります。
フレンドリーな雰囲気で顔を近づけてきたり、顔を舐めてきたりする犬もいると思いますが、咬まれる危険性があること、感染症や死のリスクがあることを決して忘れてはいけません。
4.呼吸困難を引き起こす
犬とキスをするリスクは、呼吸困難を引き起こすことです。
人獣共通感染症には、コリネバクテリウム・ウルセランス症があります。もしも犬が感染していた場合では、皮膚に炎症が見られたり、鼻や目や口の粘膜に炎症が見られたりすることがよくあります。鼻水でグズグズしている、目ヤニや涙でグズグズしているなどの症状が出たら、すぐに動物病院へ行きましょう。
犬とのキスで人間に感染した場合、風邪に似た症状から始まり、その後,咽頭痛や咳などが出ます。重症化すると呼吸困難により死亡することがあります。
まとめ
犬とキスをするリスクを5つ解説しました。
- 皮膚が化膿する
- 呼吸器系疾患を引き起こす
- 骨髄炎を引き起こす
- 呼吸困難を引き起こす
犬とキスをすること、犬に顔を舐められることには、想像した以上に恐ろしいリスクが伴う可能性がある、ということをご理解いただけたのではないでしょうか。
今まであまり意識せずに犬とキスをしていた場合は、今後はこれらのリスクを念頭に置いておくことをおすすめします。