犬の『視力』は犬種によって違う? その研究結果に「知らなかった」「個体差だけじゃないのか」

犬の『視力』は犬種によって違う? その研究結果に「知らなかった」「個体差だけじゃないのか」

犬の「視力」について、これまでにもさまざまな研究が行われているようです。では、実際犬の視力についての研究結果はどのようなものなのでしょうか。犬種によっても視力が違っていたりするのでしょうか。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の視力は犬種によって違う!?

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最新の研究では、『犬は平均的に遠視である』とされています。一方で、『近視の犬が多い傾向の犬種もある』という研究結果も発表されています。

ウィペットやイタリアン・グレーハウンドなど、サイトハウンドに分類される犬種は、視覚において優れていることでも知られていますよね。

それほど多くない研究結果や情報からも、犬の視力は犬種によって違う、ということが言えるのではないでしょうか。

猟犬や牧羊犬などの使役犬として働く犬種であれば、優れた視力を必要とするでしょう。介助犬であれば力を必要とするでしょうし、ファシリティドックであれば忍耐力を必要とするでしょう。

ポメラニアンなどの愛玩犬であればどうでしょうか。優れた視力を必要としている…とは言い難いのではないでしょうか。

遠視の犬種と近視の犬種

レトリーバーの子犬

盲導犬として活躍する犬も多いラブラドール・レトリーバー。ウィスコンシン大学獣医学部のクリストファー・マーフィーさんが行った研究によると、『レトリーバー種は、犬の中でも遠視の傾向にある』ということが分かったそうです。

また、クリストファー・マーフィーさんの研究チームによると、240頭の様々な犬種を対象とした視力検査によって、『ほとんどの犬が遠視とも近視とも言えない』ということが分かったそうです。

犬の視力のその状態が、人間に例えるとどれくらいの視力なのかというと、「コンタクトレンズやメガネなどの視力矯正器具を必要としない程度」ということです。

また、240頭の様々な犬種を対象とした視力検査では、次のような結果も得られています。

  • やや遠視の傾向にある犬種: ラブラドール・レトリーバー、ゴールデンレトリーバー、チェサピークベイレトリーバー、アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュスプリンガースパニエル
  • 近視の傾向にある犬種: ジャーマンシェパードドッグ、ミニチュアシュナウザー

この結果をみると、やはり犬種によって視力の違いがあるようです。

犬の視力はどれくらい?

目の検査を受ける白い犬

犬の視力は平均として0.3程度であるとされています。視力が低いだけではなく、焦点を合わせることが苦手であるとされ、視界は常にぼんやりとしているのだそうです。

私たち人間の目は正面を向いていることで焦点を合わせやすく、犬の目はやや外側を向いていることによって焦点を合わせにくいとされています。

0.3程度という視力だけを考えると、どうやって距離感を保っているのか、どうやって飼い主を認識しているのか、常にぼんやりとした視界でどのように生活しているのか気になりますよね。

しかし、犬は人間よりはるかに優れた嗅覚や聴覚などの能力を備えています。わずか0.3程度の視力でも差し支えなく生活できる能力の持ち主なのです。

先にご紹介した通り、ほとんどの犬は遠視とも近視とも言えず、視力は0.3程度、視界は常にぼんやりとしているそうです。

とはいえ、どれくらいの視力なのかを人間に例えると、「コンタクトレンズやメガネなどの視力矯正器具を必要としない程度」ということですから、生活することに問題のない程度の視力なのでしょう。

まとめ

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様々な研究結果により、『犬の視力は犬種によって違う』ということが分かっています。

ほとんどの犬が遠視とも近視とも言えず、視力は0.3程度ですが、レトリーバー種のように遠視傾向にあるとされる犬種もありますし、シェパードやシュナウザーのように近視傾向にあるとされる犬種もあります。

犬の視力に関する研究結果として発表されているものはそれほど多くないようで、ご自身の愛犬が遠視傾向にある犬種なのか、近視傾向にある犬種なのか、知ることは難しいでしょう。

ただし、犬種の傾向は分からなくても、愛犬自身の視力検査はご家庭でも行っていただけます。さらに、動物病院では眼圧検査・涙量検査・眼底検査など行うことができますので、かかりつけの獣医師に相談されてみてはいかがでしょうか。

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