犬が前足で顔をカキカキする理由4選
犬が顔や体を掻く様子を目撃したことがある人は多いでしょう。実は、犬のカキカキ行動は、前足と後ろ足で意味が多少異なると言われています。今回は、犬が『前足で』顔をカキカキする時に考えられる理由を紹介します。
1.顔に痒みを感じている
顔に痒みなどの違和感を感じているときに、犬は前足で顔に触れたり掻くような仕草を見せたりすることが多いです。
「何か顔にくっついている気がする」「なんだか痒いな」など、顔や目、耳、口周りなどを気にする素振りを見せた時は、飼い主さんも異常がないか確認してあげましょう。
2.目の中に異物が入ってしまった
目の周辺を気にするように前足で擦ったり、掻いたりするような仕草が見られる場合は、目の中に埃や小さなゴミ、自分の毛などが入ってしまった可能性が考えられます。
目の中に異物が入ることで目に痛みや違和感を覚えており、その異物を排除しようとしているのでしょう。
しかし目を擦ったり掻いたりしてしまうと、眼球を傷つけてしまう恐れがあります。危険なので、目薬などを差して異物や違和感を取り除いてあげましょう。
3.寂しさや退屈などの不満を感じている
犬が前足で顔をカキカキしているときは、心理的な要因が隠れていることも多くあります。特に「飼い主がかまってくれない」「寂しい」とストレスを感じている時は、前足で顔を掻く仕草を見せることが多いです。
また、飼い主がかまってくれないことにより退屈さを感じ、状況に不満を持っている時にも顔を掻いて気を紛らわせようとします。
なるべく早めに時間を作り愛犬とスキンシップやおもちゃを使った遊び、あるいは散歩に連れて行ってあげるなど要望に応えてあげましょう。
4.眠気を感じている
犬は眠気を感じている時、さまざまなサインを見せます。あくびをしたり、口をくちゃくちゃと動かしたりする犬も多いですが、中には眠さを紛らわせようと顔周りを前足でカキカキする犬もいます。
人間でも眠い時に目を擦ったり、眉間を触ったりする人を見かけることがあるでしょう。特に小さな子どもなどは、眠い時にこのような行動を取ります。犬も同じような理由で顔を前足で触れることがあるようです。
掻きすぎると皮膚炎の原因に…対処法は?
犬はさまざまな理由により、前足で顔をカキカキして見せることがあります。しかし、あまりにも掻きすぎると顔を傷つけてしまい、皮膚炎や眼球の損傷につながる危険性があります。
また、頻繁に顔を掻いている場合は、すでに皮膚炎を発症している可能性も疑われるので、早めにかかりつけの動物病院に連れて行きましょう。
他にも顔を掻かないようにカラーを装着する、傷付かないように爪を頻繁に切るなどの対処法が挙げられます。まずはかかりつけの動物病院に相談し、適切な指示を仰ぎましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が前足で顔をカキカキする理由は、痒いという現象だけではありません。心理的な要因なども関係しているので、愛犬の普段の様子や直前の様子などを参考に、正確に状態を見極めましょう。必要に応じて病院へ連れて行くことも忘れずに!