犬が不快に感じる『ベッド・寝床』の特徴4つ
犬は人間の倍以上の睡眠時間を必要とする生き物。犬の平均睡眠時間は12~15時間。シニアになると19時間となり、一日のほとんどの時間を睡眠に費やします。
犬が長時間の睡眠時間を必要とする理由は、浅い眠りであるレム睡眠の時間が長いから。脳を休ませ成長ホルモンの分泌させ、免疫力を高める深い眠りであるノンレム睡眠の時間がとても短いのです。
愛犬の心身の健康を守るためにも、良質な睡眠は欠かせません。不快に感じるベッドや寝床だと、しっかりとリラックスして休むこともできないでしょう。犬が不快に感じるベッドや寝床の特徴をチェックして、快適な環境を作ってあげましょう。
1.サイズが合っていない
犬のベッドや寝床は、小さすぎても大きすぎても良くありません。小さすぎると窮屈で不自然な姿勢で寝ることになりますし、大きすぎても落ち着かないと感じる犬もいるよう。
ベッドや寝床のサイズは、愛犬が横になっている時に楽に足が伸ばせる広さが目安になります。さらに寝返りが出来るサイズであれば理想的です。
2.季節に合っていない
犬にとってベッドや寝床はもちろん寝るために必要なものでもありますが、暑さや寒さを対策するためのものでもあります。私たち人間も寒い冬には暖かい寝具、また暑い夏にはひんやりとした寝具を使用するのと同じく、犬にも季節に合ったベッドや寝床が必要なのです。
犬の冬用ベッドや寝床には保温素材が使われていたり、底冷えしないように設計されているものが多いため、体が冷えることを防いでくれます。逆に夏用のものは通気性が良く蒸れにくく、熱を外へ発散しやすいものが多く販売されています。
一年中同じベッドや寝床を使用するのではなく、季節に合わせて愛犬がストレスなく過ごせる環境を作ってあげたいですね。
3.硬すぎる・柔すぎる
犬のベッドや寝床が硬すぎたり柔らかすぎるのも、不快に感じる犬が多いよう。硬さの好みは個体差が大きくなりますが、どちらかと言うとフカフカと柔らかい寝床を好み気持ち良さそうに眠ってくれる犬が多いのではないでしょうか。
また柔らかいクッション性のある素材は、体への負担も軽減してくれます。ある程度、適切なクッション性があるベッドや寝床を選んであげましょう。
4.洗剤のニオイがついている
愛犬のベッドや寝床は清潔に保ってあげたいもの。洗濯の際にはどんな洗剤を使用していますか?
人間用の洗剤は香料が含まれているめ、しっかりと香りが残ってしまうと犬には刺激が強くなってしまいます。人工的に作られたニオイが苦手な犬は非常に多く、洗剤や柔軟剤には注意が必要です。
嫌いなニオイがついた寝具ではリラックスすることが出来ないので、しっかり寝ることが出来ないでしょう。ペット用洗剤が一番おすすめですが、難しい時は無香料の洗剤で洗ってあげましょう。
犬が快適に過ごせる寝床づくりのコツ
愛犬がリラックスして休むことができ、なおかつ質の良い睡眠をさせてあげるためには、快適な環境を保ってあげることが大切です。
ベッドや寝床は愛犬の体のサイズや季節に合わせたもの、また好みの硬さのものを選んであげる以外にも、快適に過ごせる環境づくりを意識しましょう。
愛犬の寝床を快適にするコツ
愛犬の寝床を設置する場所は、「心地良い」「過ごしやすい」と感じる場所を選んであげましょう。
- 温度管理がしやすい
- 孤立させない
- 明るさや音が気にならない場所
飼い主さんが温度管理しやすく、愛犬が孤立してしまわないを選びましょう。夏は熱がこもってしまう場所や直射日光が当たる場所は避け、冬は暖かく過ごせる場所でなおかつエアコンの温風が直接当たる場所は避けましょう。
犬は本来群れの仲間達と過ごしていた生き物です。愛犬だけが孤立してしまう場所では寂しさを感じ不安になってしまいます。飼い主さん家族の気配をいつでも感じることが出来るお部屋に寝床を設置してあげましょう。
また音や光にも気を使ってあげたいところ。うるさい場所や明るい場所では落ち着いて寝ることが出来ません。窓の近くなど屋外の音が届きやすいく、日の光が強く入る場所も避けてあげましょう。
まとめ
犬は寝ている時間が長いので、ベッドや寝床は心地の良いものにしてあげたいですよね。犬の睡眠は夜の就寝だけでなく、お昼にも短い時間の睡眠を何度か繰り返します。そのためメインの寝床をひとつ作り、その他にも何個か寝床を用意してもいいと思います。
きちんとした犬用のベッドでなくても、フカフカとした素材のブランケットなどを畳んで置いておくだけでもコロンと横になって寝てくれるはずです。お昼寝も心地良く休めるよう工夫してみましょう。