犬の『オス』と『メス』はどのような違いがあるの?
皆さんはわんちゃんの性別を見分ける際、どのようなポイントを注目しますか。犬は人間とは大きく違うため、ひと目で『オス』『メス』と見分けることは難しいです。
しかし、性別によって確実な違いや多少の傾向差が見られるので、犬の性別を見分ける際はその点を参考にすると判断しやすいでしょう。
もちろん「オスだから〜」「メスだから〜」と絶対に言い切ることはできません。犬は個性豊かな動物です。オスであってもメスによく見られる気質や体格を持つ子もいますし、その反対もまた然りです。この点はあらかじめご了承くださいね。
犬の『オスとメス』を見分ける5つの方法
ここからは犬の『オス』と『メス』を見分ける際に、参考目安となるポイントを紹介します。初めにお話しした通り、犬は他の動物と同様に個体差も大きいので、あくまで参考程度に考えてください。
1.生殖器の有無
確実に犬の『オス』と『メス』を見分けるには、生殖器(陰茎)の有無を確認しましょう。お腹の下の部分に出っ張りがあればオス、なければメスと判断できます。睾丸に関しては、去勢手術をしてしまうと失われることを覚えておきましょう。
子犬の場合は犬種によって確認しづらいこともあります。しかし、注意深く確認すれば陰茎の有無を確認可能です。
2.体格差
すべての犬種に言えることですが、性別によって違いが確認されやすいポイントは体格差です。同じ犬種であっても全体を通して、メスよりもオスの方が体格が大きくなる傾向にあります。
ただし、やはり遺伝的な要因も大きく影響するため、時には同じ犬種であってもオスよりメスの方が体格が大きい犬もいます。あくまで参考として捉えましょう。
3.筋肉のつき方
犬のオスとメスでは筋肉のつき方が異なります。体格差はオスとメスで違いに傾向が見られるものの、確実性は低いと言わざるを得ません。しかし、筋肉のつき方はホルモンバランスが大きく影響するため、より見分けるために確実性が高いと言えるでしょう。
オスはメスよりも筋肉の発達が見られます。同じ犬種であってもオスはガッチリとした体つきになる傾向が見られ、メスはふんわりとした柔らかいシルエットに成長する傾向が強いです。
4.マーキングの有無
オスの場合、自分のテリトリーを相手に知らせるため、おしっこをする際に片足を上げて排泄するという特徴が見られます。特に散歩中など、屋外ではマーキングポーズを見せることが多いでしょう。
しかし、メスはこのポーズで排泄する姿はあまり見られません。避妊手術していないメスであれば、ごく稀に見せることがありますが、圧倒的にオスの方がマーキングの習性を強く持っています。
5.性格にも多少傾向がある
性格はオスメス関係なく、それぞれの犬が遺伝的に受け継いだり、後天的に環境によって作り出されたりします。しかし、先天的に受け継がれている性格的傾向の中には、多少の性別差が含まれていると考えられています。
例えば、オスの場合は「好奇心旺盛」「活発」といった性質を、先天的に強く持っている犬が多いと言われています。メスの場合は「落ち着きがある」「情緒不安定になりやすい」といった性質を持つ犬が多いです。
メスの情緒不安定な性格に関しては多くの場合、ヒート期間が影響しています。ヒート中は攻撃的になりやすかったり不安になりやすい傾向が見られるので、情緒が不安定になりやすいのです。
まとめ
いかがでしたか。犬のオスとメスを見分ける方法は、いくつか判断材料があります。しかし、生殖器の有無以外は、あくまで参考として目安になるポイントに過ぎません。確実に性別を知るためには、飼い主さんに尋ねるのが正確でしょう。