『誤飲・誤食をしやすい犬』の特徴3選 死に至る危険性も…対処法や回避するための防止策とは

『誤飲・誤食をしやすい犬』の特徴3選 死に至る危険性も…対処法や回避するための防止策とは

『誤飲・誤食をしやすい犬』の特徴をご紹介します。愛犬が誤飲・誤食をした時の対処法や回避方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

「誤飲・誤食をしやすい犬」の特徴

トイレットペーパーを噛む子犬

犬が異物を飲み込んだり食べてしまう『誤飲・誤食』は発生件数が多く、最悪の場合は犬が死んでしまうこともある恐ろしい事故です。

今回は、どんな特徴の犬が特に誤飲・誤食をしやすいのかについて紹介します。愛犬が当てはまる場合は、今回の記事を参考に、これまで以上に注意を払うようにしましょう。

1.子犬や若い犬

子犬や1歳〜3歳までの若い犬は、誤飲・誤食をすることがとても多いです。

あるペット保険会社の調査によると、『1歳未満の犬は、1歳以上の犬より誤飲・誤食で通院する割合が4倍も多い』というデータも出ています。

子犬や若い犬は好奇心旺盛で、目に入った物は何でも口に入れて確かめたり遊んでしまいます。「まさか?!」という物まで子犬は飲み込みますので、特に子犬をお迎えしたばかりのご家庭は注意してください。

2.しつけをされていない犬

しつけをされていない犬はゴミ箱を漁ったり、テーブルの上に乗ったりなどの問題行動を起こしがちです。イタズラをしているうちに気になる物を見つければ、口に入れてしまうことも少なくありません。

しつけされている犬なら飼い主の指示でくわえている物を離すことも可能ですが、しつけをされていない犬は飼い主に制止されても気にせず飲み込んでしまう確率が高くなります。

3.ストレスが多い犬

犬はストレスから誤飲・誤食をすることもあります。

ストレスを溜めている犬は、家の中の物を破壊したりイタズラをすることでイライラを発散させることがあるため、破壊した物の破片やゴミなどを誤飲・誤食をすることも多いのです。

愛犬が誤飲・誤食した時の対処法

聴診器をあてられるラブラドール

犬が誤飲・誤食をした時に絶対にやってはいけないのが、無理に「吐かせようとすること」です。吐かせようとすると食道が傷つくなど大変危険なので、獣医の指示がない限りやらないでください。

愛犬が誤飲・誤食をしてしまったら、まずは「いつ何をどのくらい食べたのか」を把握しましょう。

もし食べたのがタバコや薬品など中毒性がある物の場合や、犬が食べた物によって苦しんでいる場合はすぐに動物病院に電話をして獣医に指示を仰ぎ、受診をしてください。

ひも状の布やサイズが大きい物、何かを大量に誤飲した時も腸閉塞などの恐れがあるので、できるだけ早く動物病院へ行きましょう。

紙の切れ端や糸くずなどは時間が経てば排泄されることが多いので、経過観察して様子を見ても良い場合がほとんどです。しかし、下痢や嘔吐、食欲不振がある時は動物病院へ相談すると安心です。

犬の誤飲・誤食を回避するために飼い主がやるべきこと

盗み食いをするダルメシアン

愛犬の誤飲・誤食を防ぐためには、誤飲する環境を作らないことが大切です。

犬は金属製のものや石鹸、プラスチックなど、まさかと思うような物まで食べてしまいます。飼い主のバッグの中からお菓子などを取り出すこともあるので、できるだけ床やテーブルなど犬の手(口)が届く場所に物を置かないようにしましょう。

食べ物があるキッチンには侵入しないようにペットゲートを設置するのがオススメです。

また、運動やスキンシップで愛犬のストレスを発散させることや、呼び戻し・飼い主に注目させるしつけをしておくことも誤飲・誤食を防ぐことに繋がります。

まとめ

手袋を噛むスコッティ

今回は「誤飲・誤食をしやすい犬」の特徴をご紹介しましたが、愛犬に当てはまるものはありましたでしょうか。

もし一つも当てはまらないという場合でも、誤飲・誤食をしないように注意は怠らないようにしましょう。

誤飲・誤食は、時に愛犬の命を奪う恐ろしい結果を招くこともあります。愛犬を守るためにも、犬が飲み込む恐れがあるものは片付けておくようにしてくださいね。

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