犬のトイレのしつけができてきてからキューをつける
よくやってしまいがちな間違いが、まだ犬がトイレを覚えていないのに「いちに・いちに」といったようにキューをつけてしまうことです。
キューに使う言葉はなんでもいいのですが、言葉によるキューをつける場合はまずトイレのしつけができていると言えるような状態まで成功率を高めてからにしましょう。
最初からキューになる声掛けをして覚えてもらうことも確かにできるのですが、まだ「トイレシーツの上で排泄をするんだな」と犬自身が覚えていない段階でそれをしてしまうと、犬を混乱させてしまうため親切とは言えません。
人も一度にたくさんのことを覚えてもらおうと情報を多く与えられてしまうと混乱しますが、ひとつひとつ動作など覚えてから「この動きにはこういう名前があるんだよ」と教えてもらったほうがスッと中に入りやすいですよね。
犬も同じですので、余計な混乱をさせてしまわないようにするためにもまずはトイレで排泄をするという成功率が8割程度になるまでは、言葉によるキューは待ってあげてください。
犬がトイレをしているときにキューを出す
「うちの愛犬はトイレのしつけができてます!」と自信を持って言えるくらいの成功率になったら、いよいよ言葉によるキューをつけていきましょう。
タイミングは実際にトイレシーツの上で排泄をするその瞬間に声掛けをします。
「いちにーいちにー」や「トイレ・トイレ」といったように、飼い主さんが言葉にしやすい合図にするといいでしょう。
それを繰り返すことで最初は「何を言っているんだろう?」と思っていた犬も、キューとなる声掛けと排泄が結びついてくると最終的には声掛けだけで排泄をしてくれるようになります。
また、排泄のあとは必ずご褒美のフードやおやつを使って『声掛け(キュー)→排泄→うれしいことが起こる』という学習ができるようにしてください。
犬がキューで排泄をするようになったら覚えた証拠
犬がいよいよキューを出すと排泄をするようになってきたら、それは犬が排泄という行動とキューを関連づけて覚えたという証拠になります。
しっかりキューと排泄行動を覚えることができたら室内だけではなく外出先でもキューを出したら排泄ができるため、人間としても非常にありがたいですよね。
特におでかけなどすることがあれば、途中休憩でトイレシーツを用意してそこで排泄をするよう促すことができると、犬にトイレを我慢させないで済みますし飼い主も安心できるので双方のQOLアップにもなります。
まとめ
犬に人間がトイレと決めた場所で排泄をしてもらうことはそこまで難しいことではありませんが、さらにキューをつけて排泄と関連づけることができるとさらに選択肢が広がっていきます。
もちろんキューをつけなければいけないわけではありませんし、キューをつけてるから偉いわけでもキューをつけていないから劣っているわけでもありません。
生活のなかであれば助かるかなと思ったらキューをつける取り組みをすればいいのです。
大事なのは一緒に生活をするなかでそれが愛犬と飼い主の双方のためになるのか?ということです。
あまり大ごとに考えず、ぜひお互いが前向きに過ごせるようにチャレンジしてみてくださいね。