犬は室内でケージに入れるべき?放し飼いが良いの?それぞれの利点に「なにかとケージは便利」「部屋の安全確保も大切」

犬は室内でケージに入れるべき?放し飼いが良いの?それぞれの利点に「なにかとケージは便利」「部屋の安全確保も大切」

皆さんは愛犬を室内で放し飼いにしていますか。それともケージに入れていますか。ご家庭によって様々だと思います。では、実際に犬にとって良いのはケージ飼育と放し飼い、どちらなのでしょうか。今回はそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬は室内でケージに入れるべき?それとも放し飼い?

犬用ベッドでくつろぐ犬

近年、犬を飼う上で室内飼いする飼い主さんが大半を占めています。室内飼いは外飼いよりもあらゆるリスクが少ないので、飼い主にとっても愛犬にとっても良いと推奨されています。

しかし、ご家庭によって室内での愛犬の過ごし方には違いが見られます。基本的にケージに入っている犬もいれば部屋で自由に過ごしている犬もいるなど、ご家庭によって多種多様です。

では犬を室内飼いする上で、ケージに入れて飼育する方法と放し飼い状態で飼育する方法、どちらが良いのでしょうか。

ケージと放し飼い…それぞれのメリットとデメリット

ケージで眠っている子犬

ここでは、犬を室内飼いする上でケージに入れて飼育する方法と放し飼いする方法、それぞれのメリットとデメリットを解説します。どちらにも一長一短あるので、状況や時間帯、愛犬の性格を考慮して選びましょう。

1.ケージに入れて飼う際のメリット

ケージに入った状態で飼育する上で考えられるメリットは以下の通りです。

  • 犬にとって自分だけのテリトリーを確保できる
  • 室内の危険なものに勝手に触れることがない
  • 誤飲や誤食のリスクを回避できる
  • 災害時に避難するときも難なくケージに入れる

基本的にこのようなメリットが考えられます。自分の家は安心できる場所だとわかっていても、犬にとって「自分だけのテリトリー」があることで、より安心感やリラックス感が変わります。

また、室内であっても危険なもの(コード類や刃物類など)は多く存在します。それらに触れる機会を減らすことができるため、留守番中なども怪我や誤飲などの危険性を回避できるというメリットが挙げられます。

2.ケージに入れて飼う際のデメリット

では、ケージに入れて飼う際に考えられるデメリットとは何なのでしょうか。

  • 狭い空間に長時間入れられることでストレスを感じやすい
  • 運動不足に陥りやすい
  • ケージ内の掃除が大変
  • トイレと寝床の区別をしっかり教える必要がある

自由に部屋の中を歩き回れる犬よりも狭い空間にじっとしている時間が長いと、どうしても退屈さや寂しさによるストレスを感じやすくなります。

また、部屋を歩き回るだけでもちょっとした運動になるため、動き回れないケージ飼育の犬は、放し飼いの犬に比べて運動不足に陥りやすいというデメリットも考えられるでしょう。

3.室内で放し飼いにする際のメリット

室内でくつろぐ犬

室内で放し飼いにしている時間が長いご家庭も多いですよね。室内で放し飼いをすることにどのようなメリットが考えられるのでしょうか。

  • 飼い主と同じ空間で過ごせてコミュニケーションが取りやすい
  • 自由に動き回れるので退屈によるストレスを感じにくい
  • 室内で遊び回れるので運動不足を解消しやすい
  • 愛犬自身が自分で体温調節しやすい

室内で放し飼いするメリットは、やはり犬自身が自由に動き回ることでストレスを感じにくいという点にあります。

自由に動き回れるため楽しみや飼い主と過ごす喜びを感じやすく、歩き回ったり遊んだりすることで運動不足を解消しやすいという点も挙げられます。

また、夏場や冬場は「寒い」「暑い」と感じたら涼しい場所や暖かい場所を探して、自分で体温調節できるというメリットも。

4.室内で放し飼いにする際のデメリット

室内にも多くの危険が潜んでいます。そのため、室内で放し飼いすることにデメリットも多くあるので注意が必要です。

  • 危険なもの(コード類や刃物類など)に触れて怪我をする
  • 食べ残しや小さな部品などを誤飲してしまう
  • トイレトレーニングや噛み癖のしつけを徹底する必要がある
  • 室内が抜け毛などで汚れやすい
  • メリハリをつけなければ落ち着きがなくなったりワガママになりやすい

自由に動き回れる分、危険な事故に遭うリスクが高まるというデメリットに注意が必要です。特に留守番中は、見ている人がいなくなるため危険度が増します。

また、自由に動き回れるため飼い主のしつけが行き届かなくなるというデメリットも考えられます。

時と場合、愛犬の状態によってケージ飼育と放し飼いを使い分けよう

部屋で愛犬と遊ぶ女性

犬を室内飼いする上でケージ飼育や放し飼いなど、様々な飼い方があります。しかし、常にこの状態で飼わなければいけないという決まりはないので、時と場合に応じてケージ飼育と放し飼いをうまく使い分けると良いでしょう。

例えば、飼い主が在宅中は放し飼いにし、留守番中はケージの中で大人しく過ごしてもらったり、就寝中や飼い主が家事をしている最中はケージに入っていてもらうなど、ケージに入ってもらうタイミングを決めるという使い方がオススメです。

普段からケージに入ることに慣れていれば、病院に連れて行く時や災害時の避難なども手間取ることなく難なく移動できますよ。

まとめ

ケージの中の犬

いかができたか。犬を室内飼いする際は、ケージを上手く使い分ける方法をオススメします。状況を見てメリハリをつけるためにケージに入っていてもらうことで、ケージ飼育の良さと放し飼いの良さをどちらもいいとこ取りできますよ!

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