犬が『餓死寸前』になっている症状4つ 知っておくべき超危険なサイン

犬が『餓死寸前』になっている症状4つ 知っておくべき超危険なサイン

犬は夏バテや体調不良、ストレスなどで食欲不振になることがあります。数日であれば食べなくても問題ないと言われていますが、やはり限度があるので健康状態には注意が必要です。そこで今回は、犬が『餓死寸前』になっている症状を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が体調不良やストレスなどで食欲不振に陥ることは珍しくない

ドッグフードと犬

「なんだか今日は愛犬の食欲がない」と心配になることはありませんか。犬は感情豊かで非常に繊細な生き物なので、体調不良や夏バテ、さらにはストレスなどが影響して食欲不振に陥ることは珍しくありません。

多くの場合、1日あるいは翌日には食欲が元に戻ることが多いので「2〜3日は様子を見ても大丈夫」と言われることが多いです。

しかし、もしもそれ以上の日数が経過しても全く食事や食べ物を受け付けない場合は、徐々に衰弱してしまい、餓死寸前の状態に陥る危険もあります。食欲不振に陥った愛犬の様子は注意深く観察しましょう。

超危険!犬が『餓死寸前』になっている症状4つ

道路に横たわる犬

もしも愛犬が餓死寸前の状態に陥ってしまった場合、どのような症状が現れるのでしょうか。ここでは、犬が『餓死寸前』になっている時に見せる症状を紹介するので、危険なサインが現れたら早急に適切な行動をとりましょう。

1.声をかけても反応が薄い

以前は声をかけると嬉しそうにすぐ反応を見せてくれていた愛犬。しかし、食欲が落ちてから声をかけても反応が薄く、時には反応がなく横目でチラッとこちらを見遣るだけ…という場合は危険です。

この状態は、飼い主さんの声には気付いているものの、反応するほどのエネルギーが残っていないことを意味しています。つまり、『餓死寸前』状態です。早めに栄養を補給させる必要があります。

2.自力で立って歩くことができない

食欲不振に陥ってから、自力で立ちあがろうとしているのにふらついてしまい、なかなか自分で立ち上がることができない、歩くことができないという異変が現れている場合は、非常に危険な状態です。

こちらも栄養を補給していないために立ち上がるだけのエネルギーがなくなり、筋肉や脂肪も衰えてしまい力が入らなくなっている状態を示しています。このままでは非常に危険なので、早急に食事を与える必要があります。

3.吐くものがないのに嘔吐しようとする

気持ち悪そうな犬

餓死寸前の状態になると、胃の中に何も消化されたものが入っていないにもかかわらず、胃酸が胃壁に悪影響を及ぼしているため、吐くものがないのに嘔吐しようとする様子を見せることがあります。

すでに胃の中が異常をきたしている状態ですし、愛犬自身も胃がムカムカしていたり胃痛を感じていたりとつらい状態です。早急に動物病院へ連れて行き、診察や処置を受けましょう。

4.筋肉と脂肪がなくなり皮と骨だけの状態に陥る

外見的な症状として、何も食べていないために筋肉と脂肪がなくなってしまい、皮と骨だけのガリガリの状態に変貌してしまうという異変が見られます。

飼い主から見て「明らかに痩せ衰えてしまっている」と感じるときは危険です。早急に栄養を補給させて筋肉や脂肪をつけさせる必要があるので、かかりつけの動物病院でアドバイスをもらいましょう。

愛犬が餓死寸前の状態になっていたらどのように対処するべき?

点滴する犬

もしも愛犬が紹介したような餓死寸前の症状を見せた場合、飼い主はどのように対処するべきなのでしょうか。ご自宅で食事や栄養食を与えて食べてもらえるのであれば、積極的に栄養を摂取させることに専念するべきでしょう。

しかし餓死寸前に陥っている犬の多くは、食べ物を受け付けません。また、嘔吐症状を繰り返す場合は胃の中も異常が起こっているため、かかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。

病院では、診察や検査を行った上で、食欲不振の犬でも食べやすいようなウェットフードや液体上の栄養補給食を処方してもらえたり、場合によっては点滴で最低限必要な栄養を取り戻すという処置を行なってもらえます。

その後は獣医師のアドバイスや指示に従い、愛犬が元の状態に回復するまでしっかり飼い主が責任を持って適切な方法で栄養補給させましょう。

まとめ

犬とフード

いかがでしたか。飼い犬であっても、さまざまな原因によって食欲不振に陥ってしまうことはあります。餓死寸前の状態に陥ってしまうと大変危険なので、早急に動物病院へ連れて行き、必要な処置やアドバイスを受けましょう。

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