1.家にいるときにかまいすぎる
愛犬とのスキンシップやコミュニケーションは、愛情を伝えたり信頼関係を築いたりするためにとても大切なものです。しかし、過剰にスキンシップをしたり、常にかまい続けていたりすると、犬にとって心身の負担になってしまうことがあるのです。
犬は1日の多くの時間を、眠ったり体を休めたりして過ごす動物です。それにも関わらず、飼い主さんがかまいたいと思ったときに抱き上げたり、遊びに誘ったりといったことをくり返していると、犬は十分な休息が取れません。
また、飼い主さんとの関わりは楽しい反面、ストレスや疲労感を感じてしまう場合もあるので、犬がひとりで落ち着いて過ごす時間もきちんと確保してあげましょう。
さらに、飼い主さんがあまりにもかまいすぎると、飼い主さんがいない状況を受け入れられず「分離不安症」になってしまうこともあります。そうなってしまうと、犬を留守番させることがむずかしくなったり、犬が精神的に大きな負担を抱えるようになってしまったりします。
犬がひとりでも快適に過ごせるように、適度な距離を保ってあげることも必要です。
2.どこにでも一緒に出かける
近年は、犬と一緒に出かけられるところがとても増えています。自然の中で犬と遊ぶだけでなく、テーマパークやショッピングモールなどにも連れて行けるようになってきているので、様々な場所に愛犬を連れて出かけている飼い主さんも多いと思います。
飼い主さんとお出かけをすることは楽しいことでもありますが、犬の性格によっては人混みや騒音を不快に感じて、お出かけのたびにストレスを抱えてしまうことがあります。
飼い主さんにとっては、愛犬と一緒で楽しいお出かけであっても、犬にとってはそうでない場合があるということを忘れないでください。犬が本当に楽しんでいるか、ということをしっかりと見極めて、お出かけの頻度や行き先を決めるようにしましょう。
3.留守番の前後に過度に甘やかす
愛犬のことが大好きな飼い主さんは、留守番をさせることに罪悪感を感じることがあるかもしれません。特に、仕事などで長い時間留守番をさせるときは「ごめんね」という気持ちで、出かける前や帰宅後に過剰なスキンシップを取ってしまうことがめずらしくありません。
「ごめんね!行ってくるね!」と大げさに別れを惜しむようにして出かけたり、帰ってきてから「ただいまー!」とはしゃいで抱き上げたりといった行動をしていると、犬は留守番にネガティブなイメージを持つようになります。
飼い主さんがいるときといないときのギャップが激しく、飼い主さんがいなくなった瞬間の寂しさが際立ってしまうのです。そのため、留守番に対して不安や緊張を感じやすくなったり、飼い主さんの帰宅後に飼い主さんから離れられなくなったりすることがあります。
出かけるときも帰ってきたときも、できるだけ冷静な態度で接するようにして、飼い主さんがいなくなくことを強調しすぎないようにするといいでしょう。
4.犬の行動や仕草を見て笑う
愛犬のことを可愛いと思っている飼い主さんのなかには、ちょっとしたドジな姿や変わった行動を「おもしろい」と感じる人もいるでしょう。最近では、犬のユニークな行動がSNSに投稿されることもあり、そうした愛犬の姿をおもしろがることはめずらしくないと思います。
確かに、愛犬が見せるドジな行動や変わった表情は、微笑ましいものだと思います。それを見て、愛らしく感じることはごく自然なことですが、犬によっては飼い主さんに笑われることを不快に思うこともあります。
犬が飼い主さんを笑わせようと思ってしている行動ではないにもかかわらず、笑われてしまうと、飼い主さんと距離を取るようになったり不信感を抱くようになったりします。からかわれることや笑われることで傷つく犬は少なくないので、十分気をつけましょう。
まとめ
犬は飼い主さんにかまってもらったり、一緒に過ごしたりすることを幸せに感じます。
しかし、いつでもどこでもべったりと一緒にいることは、犬にとって負担となる可能性があるので注意しましょう。
コミュニケーションやスキンシップは、愛犬が「本当に喜んでいるか」「疲れていないか」ということをしっかり確認することが大切です。