「犬にかかる支出」ランキングトップ5
犬を飼うためには最低限の経済力が必要、とさまざまなハウツー本等で執筆されていますが、具体的にどのようなことにお金がかかるのでしょうか。
これから犬をお迎えしたい、と検討中の方は、後悔しないためにもその詳細を事前に知っておきましょう。
1.光熱費
昔の犬は外飼いが普通でしたが、近年は空調管理のされた部屋でないと生活できなくなっています。犬は人間よりも熱中症にかかりやすく、対策をしないと命を落とします。
お住まいの地域によりますが、2023年は夏前から記録的猛暑で犬のために24時間エアコンをつけっぱなしにする家庭も珍しくありません。
筆者の知人の犬もそこまで暑さに弱くない犬種ですが、光熱費が月に約4万円かかってもつけっぱなしにしています。
食べ物や日用品以上にお金がかかってしまいますが、大切な家族のために迷わずエアコンは使いましょう。
2.医療費
犬には毎年狂犬病注射が義務付けられています。また人獣共通の感染症を予防するために混合ワクチンも打つことになり、それぞれ3000~5000円かかります。
他にも春から秋には月1回のフィラリア予防薬、ノミダニ駆除薬が必要です。病院や薬の種類によって値段は変わりますが、フィラリア予防薬は2000~3500円、ノミダニ駆除薬は2000円です。
7ヶ月投与するとすれば1年で28000~38500円かかります。ペット保険に加入していても予防医療には適用されない場合がほとんどなので、これらは自己負担になります。
他にも犬が急にケガや病気をして治療する事態になることもありえます。例えば小型犬にはソファのような高所から落下して骨折することが多いですが、治療には20~30万ほどかかります。保険適用になるとしても決して安くはありません。
さらに人間同様、歳をとったら犬も何かしら病気をするので、もちろんお金はかかります。生涯で100万円はかかると予想するべきでしょう。
3.フード代
食事は毎日するものなので、人間同様お金がかかります。
犬によってはアレルギーや病気のために体質に合うものを食べさせるべく、高価なフードを買う必要性に迫られることも考えられます。
毎月7000円のフードを買うとすると、1年で7000円×12ヶ月=84000円かかります。さらに大型犬であれば食べる量が多いので、月2回フードを買うことにもなり、更にお金がかかります。
また、愛犬の誕生日には犬用ケーキなども与えて、気が付けば人間よりも食費をかけていた、なんてことがあるかもしれません。
犬の寿命は10~15年と人間よりは短いですが、毎日続くとやはり大きな出費です。
4.トリミング代
トイプードルのような人気の小型犬は、季節で毛が生え変わるということがありません。そのため、プロのカットを定期的に受けることになります。
放置すると毛が絡まって熱がこもったり、皮膚炎ができるなどトラブルが起きやすくなるので、トリミングは必要なお手入れです。
愛犬の美容にはお金をかけ、自分は気がついたら長期間散髪していない、という飼い主もいるかもしれません。
5.服飾費
犬種によりますが、寒さに弱い犬は冬に服が必要になります。また、黒毛の犬は夏に体温が上がりやすいので、冷感素材の服が必要になることもあります。
犬の大きさによって値段は様々ですが、シーズンごとに服を買うなら5000円程度はかかるでしょう。大型犬であれば1着10000円以上のものもあり、人間と同じくらいの服飾費になります。
最近はかわいいデザインの服が増え、愛犬の服を大量に買ってしまうという人もいます。気が付いたら家は愛犬の服だらけになるかもしれません。
まとめ
今回紹介した費用以外にも、衛生用品や首輪など、犬を飼うために必要なものはまだまだたくさんあります。
ほかにも、愛犬に家具や家電を壊されて修理や買い替えをすることになる可能性もあります。
犬との暮らしは楽しいですが、現実的な話として、お迎えした犬には自分の時間同様お金もかけてあげる必要があります。
犬を迎える際は、今回ご紹介したような「犬にかかる支出」に対応できる余裕があるか、そのように支出が多い生活が自分に合っているのか、まずはじっくり検討してから迎えてくださいね。