犬の『健康なウンチの量』ってどれくらい?
あなたの愛犬は1回につきどれくらいの量のウンチをしますか?
「うちの子は健康だから快便でたくさんウンチをするの!」という飼い主さんも多いと思いますが、実は犬のウンチは、「たくさん出ている=健康」というわけではありません。
そこで今回は、犬の『健康なウンチの量』について解説します。
犬のウンチは多い方が良い?少ない方が良い?
犬のウンチの量は、食べ物に大きく影響を受けます。
一般的に、穀物(炭水化物)が主成分のドッグフードを食べている犬のウンチは量が多く、肉や魚(タンパク質)を主成分にしているフードを食べている犬のウンチは量が少なくなります。
これは犬が「肉食寄りの雑食」で、炭水化物よりもタンパク質のほうが消化するのが得意なためです。
消化しやすいフードは栄養の吸収率が高く、ウンチとして排出される食べ物の残りカスが少なくなります。逆に、消化吸収率が低いフードは食べても栄養がうまく吸収できず、ウンチの量が増えてしまうのです。
ただし、だからといって「ウンチの量は少なければ少ないほど良い」とも言い切れません。犬のウンチの量が極端に少ない場合は水分不足や便秘、もしくはお腹に腫瘍ができるなどの病気になっている可能性があるためです。
犬のウンチは、多すぎても少なすぎても注意が必要となります。
愛犬の「普段のウンチの量」を知っておこう
犬の『健康なウンチの量』は、体の大きさや食事の量・質・回数などによって異なるので、一概に「ベストな量はこれくらい」と具体的な数値を示すことはできません。
愛犬がするウンチの量が健康的かそうでないかは、「普段のウンチの量」と比べて判断しましょう。
いつもと同じ量のウンチは健康の目安になりますし、食事を変えていないのに普段よりウンチが多い(少ない)場合は犬の体調に何らかの変化があったと考えられます。
愛犬にとって健康的な排泄量がどれくらいなのか、日頃からウンチを観察して知っておくようにしましょう。
犬の体調が悪い時にでるウンチの特徴
犬のウンチは量だけでなく形や色、固さなども総合的にチェックし、普段のウンチと比べて変わりがないか判断することが大切です。
食べ物や犬の体質によって多少の差はありますが、健康な犬のウンチには次のような特徴があります。
- 茶色
- バナナのような形
- つまんでも崩れない固さ
- 回数は1日1回~2,3回
- いつもと同じニオイ
上記の特徴に当てはまるなら、愛犬のウンチは正常だと考えて良いでしょう。
一方、体調不良の犬のウンチには、主に以下のような特徴があります。
- 下痢、軟便
- 色がいつもと異なる(白、黒、緑など)
- 血が混じっている
- ウサギの糞のようにコロコロしている
- 細長い
- 回数が普段より多いor少ない
このような特徴のウンチが2日~3日以上続く場合は、動物病院で診察を受けるようにしてください。
まとめ
犬の『健康なウンチの量』には個体差がありますので、愛犬のウンチの量が正常かどうかは「普段と比べて」多いか少ないかで判断してください。
量だけでなく、色や形、固さなどを総合的に見て健康チェックをすることも大切です。
愛犬のウンチは毎日観察して、異変にすぐに気づけるようにしておきましょう。もし心配なことがあれば、早めに動物病院で相談すると安心です。