1.嫌がる場合は無理強いをしない
犬の爪切りを自宅でおこなう場合、最も注意しなければならないことが「犬と飼い主の安全を守ること」です。特に、犬が爪切りを嫌がっている場合は、犬が暴れてしまって必要以上に爪を切ってしまったり、飼い主さんが手を噛まれたりといったトラブルが起こる可能性があります。
そのため、犬が爪切りを嫌がっているときは、力づくで無理やり押さえつけておこなうことは絶対にやめましょう。そのようなケアの仕方では、爪切りをより嫌いになりますし、飼い主さんに触れられることを嫌がるようになることもあります。
また、少しであれば爪切りができる場合は、一度にすべての爪切りを終わらせることにこだわらないようにしましょう。全部一気に終わらせたいからと、犬が嫌がっているようなそぶりを見せてもそのまま続けてしまう飼い主さんもいますが、これはNGです。
無理強いするのと同様に、爪切りに嫌なイメージを持ってしまいますし、嫌がっていることに気づいてもらえなかったり気持ちを無視されたりしたことで、飼い主さんに不信感を持つようになってしまうでしょう。
2.明るい場所で行う
犬の爪切りは人間の爪切りと異なり、爪の中にある神経や血管を切らないように注意しなければなりません。
その点が一番不安なポイントだと思うので、犬の爪切りをするときは、爪の中が透けて見えるようにできるだけ明るい場所でおこなうようにしましょう。または、ライトなどを活用して爪がしっかりと見えるようにしてください。
光が当たれば爪の中が見やすく、血管や神経の場所がある程度わかります。暗い場所で当てずっぽうに切ってしまうと愛犬に痛い思いをさせてしまう可能性があるので、安全に爪切りをしやすい場所でおこなうようにしましょう。
3.月1~2回が目安
体質や散歩の頻度、生活環境によって爪の伸び方は個体差がありますが、基本的に犬の爪切りは月1〜2回を目安におこなうようにしましょう。
爪切りの間隔を空けすぎてしまうと、犬の爪が伸びすぎて走ったり遊んだりしているときに折れてしまう危険性があります。さらに、爪が伸びると中にある神経と血管も伸びてしまい、短くできなくなってしまうこともあるのです。
また、爪切りに慣らしたり、嫌がらないようにするためにも、定期的におこなうようにすることは大切です。長期間おこなわないことで、爪切りに対して強い抵抗感を感じるようになってしまうこともあるので注意しましょう。
4.定期的に爪切りを買い替える
犬の爪切りを安全でスムーズに完了させるために、使う道具も定期的にメンテナンスをおこなったり買い替えたりするようにしましょう。
爪切りはハサミ型でもギロチン型でも刃があるため、徐々に切れにくくなってくることがあります。切れ味が悪くなると、爪から足への衝撃が強く伝わったり、作業に時間がかかったりしてしまうことがあります。
犬はそのようなことが原因で爪切りをいやがるようになってしまうことも。そのため、刃を研いだり買い替えたりして、いつでも快適に使える爪切りを用意しておいてください。
まとめ
犬の爪切りは定期的におこなう必要がある、大切なボディケアのひとつです。この記事で紹介したコツやポイントを押さえて、安全に爪切りをおこなってくださいね。
ただし、愛犬が爪切りを嫌がって暴れてしまう場合や、飼い主さんが作業に不安を感じる場合などは、トリマーや獣医師などプロに依頼することをおすすめします。強引に爪切りをすることで、怪我や関係性の悪化などのトラブルが起こる可能性もあります。
決して無理せず、プロの手を借りながら少しずつ慣らしていくようにしましょう。