愛犬の興奮したお出迎えを落ち着かせたいなら冷静になろう
愛犬が興奮した様子でお出迎えをしてくれるそれは本当に可愛らしく嬉しいものですよね。
しかし、冒頭でお話ししたようにやはりある程度落ち着いたお出迎えのほうが助かるのも事実です。
そこで結論として、まずは人間が愛犬に対して冷静に対応するようにしましょう。
「ただいまぁ!!寂しかったね!!よしよしよし!!」
といった感じで同じように嬉しさ爆発で応えていませんか?
まずはこれを変えていきましょう。
愛犬のお出迎えを穏やかにする人間の対応
愛犬のお出迎えを穏やかにするためには人間の対応が冷静である必要があります。
興奮している犬に対して人間まで興奮したような反応をすると、愛犬はもっともっと興奮します。
「落ち着いてほしい」と願いながらも、やっていることは興奮させる動作になっていませんか?
では、外出先から戻って愛犬がお出迎えをしてくれたとき、どのようにしたらいいのかというと『冷静に挨拶をする』です。
無視をしましょうというトレーナーさんも少なくないですが、あんなに喜んでお出迎えしてくれてる愛犬を無視するって辛いですよね。
でも目的は冷静になることなので、別に無視をする必要まではないと私は考えています。
微笑むように目も合わせていいですし優しく静かに声もかけてもいいです。
ただ、積極的に撫で回すことはせずいったん部屋に入ります。
恐らく犬は「おかえりおかえり!わーい!」といった感じでついてくると思いますので、いったん床にトリーツをばら撒いて匂い嗅ぎタイムを作ってみてください。
食べることが好きな子や何か好物となるものがあるのであれば、それをばら撒いて探しながら食べるということをすることで落ち着いてもらいやすくなります。
また、コングがあれば事前にトリーツを詰めたものを用意しておけば、そのまま提供することもできますね。
この時別に「おすわり!」「まて!」など言う必要はありませんので、4本足が地面についているその時にどんどん提供してあげてください。
そうすることでいつも興奮で二本足になりだったとしても、トリーツを時間をかけて食べることに変わるため、興奮を落ち着かせると同時に大きな子では問題になりやすい飛びつくという行動も減らしていけます。
あとはトリーツに夢中になっている間に家事を進めるなり一緒に寛ぐなりして、飼い主さん自身も平常心で過ごしましょう。
過度な興奮は犬のストレスレベルを上げやすい
過度な興奮はそれがポジティブなものであれ、ストレスレベルも高くなっていきそれが身体への影響につながります。
また一度高くなったストレスホルモンは少なくとも8日程度、つまり約1週間は高い状態にあることもわかっているため、犬は高いストレス状態を抱えながら日常を送ることにもなることを知っておきましょう。
例えば、レジャー施設などすごく楽しいイベントに出向いたとき、すごく楽しくてはしゃいでしまいますよね。
楽しみすぎて前日は眠れなかったり、楽しすぎて当日はしゃぎすぎて疲れが一気に押し寄せてきたり…。
そうした後は必ず体調を崩す人もいれば、しばらくは体のだるさが抜けきらない人もいるでしょう。
犬でもそれと似たようなことが起こっている可能性を考え、いちはやく過度な興奮は落ち着かせてストレスレベルが上がらない工夫をする必要があります。
まとめ
愛犬が元気よく嬉しそうにお出迎えをしてくれることは、飼い主にとって非常に嬉しく愛おしい瞬間です。
しかし、過度な興奮は過度なストレスとつながりしかもそのストレスレベルの高さが8日程度は続くため、できるだけ興奮させないよう努めることが大切です。
そのためにもまずは人間側が興奮させるような対応をするのではなく、冷静にでも愛情は向けながら接すること。
そしてさらに落ち着きを早く取り戻してもらうためにも、トリーツをばら撒いたりコングを使ったりなど工夫してみてください。