同居する犬同士の相性が悪い時に考えられる理由
1.年齢が離れすぎている
相性が悪い時に考えられる理由には、同居する犬同士の年齢が離れすぎている、ということが考えられます。
活動量が減って寝て過ごす時間が増えたシニア犬が、好奇心旺盛でやんちゃ盛り遊び盛りの若い成犬に対し、鬱陶しいと感じることがあります。若い成犬がシニア犬を遊びに誘った時、こっちに来ないで!と威嚇したり、逃げ回ったり、追い払うような態度を見せるなどすることがあります。
仲良くしてもらうために飼い主にできることは、若い成犬に同じ年くらいのお友達犬を作ってあげることです。
外では思いっきり体を動かして遊び、遊び足りないということがないようにするのがポイントです。外で満足するまで体を動かすことができれば、自宅では同居する年の離れた同居犬とゆったり過ごしてもらえると思います。
また、年齢差のある同居犬を一緒に仲良く遊ばせたい時は、飼い主が間に入って一緒に遊んであげてください。ちょっと度が過ぎるかな?という時、すぐに対応できるとよいと思います。
2.しつけや社会化が不十分である
相性が悪い時に考えられる理由には、しつけや社会化が不十分である、ということが考えられます。
イタズラや問題行動は連鎖するものです。1匹が悪さをすれば、もう1匹も真似をします。とくに先住犬の姿を見て学ぶ犬もいるため、先住犬のしつけや社会化が済んでいない場合、問題が起きやすいです。
社会化を学んでいない犬は、他の犬との遊び方や付き合い方を知りません。遊んでほしくて近づいたつもりが怒らせてしまった、なんてこともよくあります。
仲良くしてもらうために飼い主にできることは、しつけや社会化を十分に行うということです。
同居する犬同士だけではなく、他の犬との付き合いもあるべきです。温厚な犬もいれば、繊細な犬もいます。優しい犬もいれば、怒りっぽい犬もいます。色んな犬との接し方を学ぶとよいと思います。
3.体格差がありすぎる
相性が悪い時に考えられる理由には、体格差がありすぎる、ということが考えられます。
我が家には超小型犬(体重3㎏)と中型犬(17㎏)がいますが、体格差があるため、一緒に仲良く遊ぶことは少しだけ難しいかなと思います。中型犬が手を伸ばしただけで超小型犬が転んでしまったり、おもちゃを引っ張り合いたくても超小型犬まで引きずられてしまったり、体格差があると力の差も大きいのです。
仲良くしてもらうために飼い主にできることは、体格差がありすぎることで起こる可能性のある問題を考え、事前の対策を徹底するということです。
我が家では、お留守番中はとくに心配なので、部屋を分けています。もちろん、体格差のありすぎる犬同士の同居は絶対に向かない、ということではありません。注意が必要だということです。
4.去勢手術・避妊手術を受けていない同性である
相性が悪い時に考えられる理由には、去勢手術・避妊手術を受けていない同性である、ということが考えられます。
去勢手術を受けていないオス犬同士である場合、ホルモンの影響によって縄張り意識が強まり、喧嘩が起こりやすいとされています。また、避妊手術を受けていないメス犬同士である場合、ホルモンの影響によって警戒心が強まり、問題が起こりやすいとされています。
飼い主の独占権を賭けた喧嘩が勃発!なんてこともよく起こるようです。
仲良くしてもらうために飼い主にできることは、繁殖を希望しない場合、去勢手術・避妊手術を検討するということです。
しかし、ホルモンの影響を受けなくなったからといって、喧嘩や問題がなくなるとは限らず、必ずしも仲良くなれるというわけではない、ということも考える必要があります。
まとめ
同居する犬同士の相性が悪い時に考えられる理由を4つ解説しました。
- 年齢が離れすぎている
- しつけや社会化が不十分である
- 体格差がありすぎる
- 去勢手術避妊手術を受けていない同性である
相性が悪いとは言っても、激しい喧嘩や争いごとがないのであれば、ゆっくり時間をかけて仲良くなれるようなサポートをしてあげるとよいのではないでしょうか。
性格的に他の犬にあまり関心がなかったり、ひとりで過ごすことを好んだり、飼い主が望むような「仲良くべったりくっついて…」ということがない場合もあると思います。