日頃から習慣づけておきたい愛犬のチェック項目とは
愛犬の健康維持のためには、定期的な健康診断はもちろん大切ですが、早期発見には飼い主による日頃の健康チェックが欠かせません。
ここでは自宅でできる簡単な健康チェックでぜひ確認しておきたい項目と方法をご紹介します。ぜひ毎日の習慣として行ってみてください。
1.呼吸
まずは、犬の呼吸に異常がないかチェックをしましょう。正常時の成犬の呼吸は、小型犬で1分間に20回〜30回、大型犬で10回〜15回が目安です。
犬の呼吸は、安静時に胸が上下するのを1呼吸として1分間カウントします。夏場は呼吸が早くなりやすく、子犬であれば成犬よりも呼吸は早いです。
愛犬の呼吸をカウントした際に、いつもより早い、もしくは乱れている場合は早めの受診をおすすめします。
2.目
犬の目に赤みやくすみがないか、そっとまぶたを上げてチェックします。
目に充血がないか、黒目の輝きがくすんでいないか、大量の目やにや膿のようなものが出ていないかをよく確認してください。目やにはこまめに拭き取ってあげましょう。
シャンプーが目に入った際にも目が充血することがあるため、お風呂の後にもよくチェックしてあげることが大切です。
3.鼻
健康な状態の犬の鼻は適度に湿り気があり、ほどよい色つやがあります。愛犬の鼻に乾燥が見られないか、鼻水や鼻詰まりはないか、あるいは出血などはないかチェックしましょう。
普段の愛犬の鼻の写真を撮っておくと、いち早く異変に気付くことができます。見た目だけでなく、くしゃみが続いていたり、以前よりもニオイに鈍感になったりしている場合も何らかの病気を発症している恐れがあるので注意してください。
4.口
犬の口まわりに異常がないかチェックしましょう。これは歯みがきタイムに行うのがおすすめです。
まずは見た目をチェックするために、そっと唇をめくって歯ぐきがピンク色であるか見ます。
歯の表面に汚れがあれば歯ブラシやガーゼなどで取り除きます。犬が嫌がる場合は「今日は上の歯」「明日は下の歯」と少しづつチェックするようにして、犬を押さえつけないように優しく行うようにしましょう。
犬の口臭も毎日チェックしてください。動物病院で定期的に、歯のチェックと歯石取りを行うことをおすすめします。
5.耳
犬の耳の中に赤みや耳あかなどがないか、無理のない範囲でのぞき込んでチェックしましょう。耳垢がたまっていたら、優しく取り除きます。
犬の鼓膜は人間の耳よりも近くにあるので、耳の入り口をそっと拭うようにして奥に入らないよう注意してください。
また、耳からニオイがないか、皮膚に異常がないかもチェックしましょう。
6.被毛・皮膚
愛犬にブラッシングをしながら、被毛や皮膚が健康であるかチェックをしましょう。被毛の色つやがよく、皮膚の色に異変がないか、フケが出ていないかなど全身くまなく見ていきます。
触られるのが苦手な犬であれば、毎日部分的に見ていくことをおすすめします。飼い主さんが触れて痛がらないか、またはかゆい場所がないかもチェックしましょう。
犬の肉球も、ケガをしやすく乾燥などで傷みやすい部位です。犬がリラックスしている時に、そっと確認してください。
7.食欲の有無、水を飲む量
食べ残しはないか、食べるスピードはいつもと同じであるか、水も十分な量を飲んでいるかチェックしましょう。気温が高い夏場は食欲が落ちやすく、また冬場は水を飲む量が減りやすいです。
犬の年齢によってフードの硬さや量も変わりますので、定期的に適切であるかチェックしてみてください。
8.うんち・おしっこの状態
愛犬の消化に異常がないかを知るために、便と尿の状態もチェックしましょう。
健康な犬の便は茶色で適度な硬さがあり、尿は透明でやや黄色っぽい色をしています。
においや色に異変がないか、また便に異物が混入していないかもできる限り見るようにしてください。
9.歩き方
犬の散歩中に歩き方に違和感がないかチェックしましょう。蛇行をしたり、足を引きずったりしていないか、散歩自体を楽しんでいるかよく観察してみてください。
犬は年齢を重ねると目や耳が衰え、歩行中に壁にぶつかるような仕草が見られることがあります。
また、肉球がケガをしているなど、何らかの異常があるときも歩行に支障が出ます。
まとめ
犬の健康チェックは、今回ご紹介したように自宅で行えます。健康チェックを毎日の習慣にすることで、ケガや病気にいち早く気づくことができるのでぜひ続けてみてください。
もし気になることがあれば、些細なことでも動物病院に質問するようにしましょう。くれぐれも自己判断はしないようご注意ください。