犬は虫を飲み込むことがある!?症状やサインは?
皆さんは愛犬が虫をパクッと口に入れてしまった瞬間を目撃したことはありますか。実は、犬が虫を食べてしまったり、飲み込んでしまったりすることは珍しいことではありません。
ちょこちょこと歩いたり、空を飛んでいる虫を見て狩猟本能が刺激されたり、何となく興味を持って口に入れたり…といった習性は、犬にとってもごく自然なことです。
虫を飲み込んでしまっても大きなサインや症状を見せないこともありますが、口をくちゃくちゃと動かしていたり、嘔吐や下痢といった消化器症状、ウェッと吐き気を催すような症状を見せることがあります。
犬が飲み込むと危険な『虫』3選
犬は虫を食べてしまうことが度々ありますが、中には飲み込んでしまうと危険な虫もいるので要注意です。ここでは、犬が飲み込むと危険な『虫』を紹介するので、散歩時などは特に注意して愛犬から目を離さないようにしましょう。
1.ヒアリ
ヒアリは「殺人アリ」とも呼ばれるほど、猛毒を持つアリです。日本でも危険な外来生物として特定されていて、刺されてしまうと痛みや痒み、蕁麻疹などを引き起こす危険性があります。
最悪の場合にはアナフィラキシーショックを引き起こし、命を奪ってしまうことも往々にしてあるので、犬が食べてしまうと毒針が刺さり死亡してしまうリスクが考えられます。
口元を刺されてしまうだけでも症状を引き起こすため、散歩中にヒアリのような虫に近づかせないよう注意しましょう。
2.ハチ
ハチも食べてしまうと危険な虫の1つです。毒性を持つハチも多く、毒性を持たなくても炎症などの症状を引き起こす危険性があります。
特にスズメバチは猛毒を持つため危険です。刺されてしまうとアナフィラキシーショックを起こすことがあり、最悪の場合、死に至る危険性も高いと考えられます。
ただしハチの場合は、飲み込む前に刺されてしまうリスクの方が高いので、散歩中などに見かけたら、静かに愛犬をハチから遠ざけましょう。
3.ゴキブリ
家の中にも危険な害虫は潜んでいます。ゴキブリは人間にとっても害のある虫ですが、犬にとっても悪影響をもたらす危険性があるので注意が必要です。
ゴキブリ自体には毒がありませんが、ゴキブリの体内には様々な細菌が潜んでいる可能性が高いです。また、部屋にゴキブリ退治用の置き餌などを置いている場合は、そのゴキブリの体内に毒が潜んでいる可能性も否定できません。
飲み込んでしまうと細菌によって体調不良を引き起こしたり、ゴキブリに付着している殺虫剤成分や毒性が犬に影響を与えてしまう恐れがあるので、ゴキブリも食べないよう気をつけてあげてください。
愛犬が虫を食べてしまった…すべき対処法は?
もしも愛犬が虫を食べてしまったら、飼い主はどのように対処すべきなのでしょうか。
基本的に、犬が虫を食べてしまう事例は珍しくなく、多くの場合は毒性もないので様子見してあげましょう。数日間、症状が現れなければ問題ありませんが、万が一、嘔吐や下痢などの症状が見られた場合は、動物病院へ連れて行ってあげましょう。
また、今回紹介した危険な虫を食べてしまった場合は、念の為、早めに動物病院に相談してください。場合によっては、アナフィラキシーショックによって突然死してしまう可能性もあるので、獣医さんに状態を確かめてもらいましょう。
まとめ
犬が虫を追いかけ、興味や好奇心から食べてしまう事例は少なくありません。中には危険な虫もいますし、危険でなくても体調不良の原因になるリスクがあるので、なるべく愛犬を虫に近づけさせないよう意識しましょう。