犬が突然死してしまう『5つの原因』
大切な愛犬がある日突然亡くなってしまったら、心の準備もないまま喪失感と後悔に苛まれてしまう飼い主さんが多いでしょう。犬が突然死してしまう事例は決して他人事ではありません。ここでは、犬が突然死してしまう多い原因を紹介します。
1.心臓疾患
犬が突然死してしまう原因として、最も多い事例が心臓疾患です。心臓に病気を持っていると、急激に心臓の拍動に異常をきたし心臓が止まることから、突然死してしまうリスクが高まります。
中でも「不整脈」は、特に心臓疾患による突然死として確認されている事例が多く、毎年の健康診断など、傾向が現れていないかチェックすることが早期発見につながります。
2.誤飲による中毒症状
犬にとって毒性の高い食べ物や薬物、有毒植物を誤飲してしまうことで中毒症状を引き起こし、その日あるいは数日後に突然死してしまうというケースは珍しくありません。「少しだから大丈夫かな」と様子を見ていたところ、突然体調が急変した…という事例も多いようです。
また食べ物だけでなく、細い紐やプラスチック片を飲み込んでしまったことによって、窒息や腸の壊死、腸閉塞などを引き起こして突然死してしまう事例も報告されています。
3.胃拡張・捻転症候群
大型犬によく見られる症状に、胃拡張症候群や胃捻転症候群があります。これは、胃が膨れることでねじれてしまい、胃や内臓の血行不良や壊死、重度のショック症状を引き起こす危険な症状です。
この症状は短時間で悪化するケースが非常に多く、容態が急変し突然死してしまうケースが多く見られます。食後に激しい運動したり、早食いなどが原因として考えられていますが、現在のところ明確な原因は判明していません。
4.感染症
犬は注意しなければいけない感染症が多くあります。それらを予防するためにも、定期的にワクチン接種や駆虫薬の投与が必要です。
特に子犬期は免疫力が弱く、感染症に罹ってしまうと体調が急変し、突然死に至るケースがとても多いです。必ず必要なワクチンは全て接種し、少しでも体調の変化が見られたら動物病院へ連れて行きましょう。
5.脱走や散歩中での交通事故
何らかの事象に驚き家から脱走してしまったり、散歩中に飛び出してしまったことによる交通事故などで外傷を負い、亡くなってしまうというケースも少なくありません。
こちらはちょっとした飼い主の不注意によって起こるケースが多く、亡くなってしまった後では悔やんでも悔やみきれません。散歩中は特に交通事故に気をつけ、飼い主は細心の注意を払いながら愛犬をしっかり見守りましょう。
愛犬の突然死を防ぐために暮らしの中ですべき対策
愛犬の突然死を防ぐためには、日頃から意識的に様々な対策を徹底することが重要です。例えば、以下のような対策を暮らしの中に取り入れましょう。
- 中毒症状を引き起こす物を手に届く場所に置かない
- 誤飲によって危険性を伴うものは置きっぱなしにしない
- ゴミ箱は蓋付きのものを使う
- 食事直後に激しい運動をさせない
- 決められたワクチン、駆虫薬を毎年投与する
- 散歩中に使うリードや首輪は耐久性の高いものを使用する
- 飼い主が目を離さないように気を付ける
- いつもと違う症状があれば、すぐに動物病院にかかる
以上の対策以外にも、ご家庭で危険だと感じたものは愛犬の生活範囲に置かない、年に1回は必ず健康診断を受けるなど、できる範囲で愛犬に健康的で安全な暮らしを提供してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は人間よりも弱く本能的に行動してしまう面があります。飼い主はこうしたトラブルから愛犬を守りつつ、健康を維持できるように配慮してあげましょう。
大切な愛犬と最期まで穏やかに暮らせるようできる範囲で対策を講じてくださいね。